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がりがり妊婦とポッチャリ旦那

November 8, 2015
約 3 分
がりがり妊婦とポッチャリ旦那

執筆者 みどりさん

現在、30代後半の主婦です。私は20代の終わりに妊娠し、出産をしました。妊娠中から出産まで、目立った問題もなく無事に出産できたのですが、欧州在住なので、日本での妊婦さんとはかなり違った経験をしたと思われます。

私の住んでいる国では、妊婦さんが「トキソプラズマ症」に対する免疫があるかどうか、という点を重視します。目に見えない小さな寄生虫が引き起こす病気で、妊娠中の女性が感染すると胎児に深刻な影響が出る可能性が高いと言われています。日本では最近になって知られてきた病気なのですが、まだまだ認知度は低いですね。こちらでは妊娠初期以来、毎月行う血液検査の中で一緒に検査をするのですが、私にはその抗体がありませんでした。産婦人科医に、「ガーデニングなどで土に触れた後は慎重に手を洗う事。また、加熱していない生の肉や魚の類は避けるように」と注意されました。

それ以外にも毎週冷蔵庫を掃除しなさい、などと結構細かい指導をされます。素直に従っていたのですが、やがて私よりも夫の方が過剰に反応し始めました。

つわりが始まって、脂っこいものが食べたくなった際にハンバーガー店にいった所、「ハンバーガーの肉部分はちゃんと火が通っているのか?待て、そのレタスは加熱してないじゃないか!そんな危険なものを食べてはいけない!僕によこしなさい」…とほとんど自分の分を食べられてしまうのです。

空腹で泣きそうになりながら帰路につくと、今度は「君につきあってこんな不健康な食事をしてやったんだから、次の食事はちゃんと手をかけた健康的な食事を用意しろよ!」…。

野菜まで非加熱のものを食べてはいけないというわけではなく、肉・魚類のことを医師は言っていたのですが、夫はおかまいなしです。善意というか本人なりの正義感から出ているものなので何も言えません。心配してくれているんだから…と思うようにつとめましたが、空腹感はどうしても抑えがたいものがありました。その年、私はサラダも果物も食べられませんでした。苦心して作ったものも夫に「それはダメだ」と横取りされることが多かったのです。基本的にローカロリーの食事な上にこれで、私はつわりの反動でやるせない空腹感に飢え苦しみ、夜は眠れずに布団の中で涙を流したものです。

そうして迎えた出産日。厳しい食事制限by夫と、日々のウォーキングで引き締まった体は、臨月でも6キロというミニマム増量でした。産後2か月で元に戻るどころか、妊娠前と比較して体重はマイナスになっていました。一方で夫は、周囲に「かわりに妊娠してたの?」とからかわれネタにされるほどに、ポッチャリ系に変貌していました。
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