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不妊治療の種類と費用

November 9, 2015
約 7 分
不妊治療の種類と費用

不妊症とは男女が妊娠を希望してから約1年間、避妊することなく性交を続けているのに妊娠しない場合のことを指します。

ここでは、不妊治療の方法と説明、費用を詳しく解説していきます。

一般不妊治療とは

一般不妊治療とは一般不妊治療には、タイミング法・ホルモン療法・人工授精などがあります。一般不妊治療とは、高度技術を用いない治療のことを指します。

性交タイミング指導法

タイミング法これはまず1番最初の基本的な方法で、排卵する日を見極めタイミングを合わせて性交するという方法です。超音波検査により卵胞の大きさを見たり、LH検査(尿中黄体化ホルモン)などを行います。他に不妊原因もなく、上手くタイミングが合えば自然妊娠する事も可能になってきます。

不妊に悩むご夫婦のうち、タイミングに問題があるケースが多く、このタイミング指導で妊娠することも少なくありません。

性交タイミング指導法の費用
保険は月に一度だけ適用出来ますが、排卵日が不特定な場合、月に何度か通院しなければなりません。その場合、2回目以降は自費負担となります。一度の検診で2,000円程となります。

薬物療法

薬物治療不妊治療の薬=排卵誘発剤とすぐに名前を思い浮かべると思います。字のごとく、排卵を誘発させる薬ですので排卵しにくい方や、無排卵の方に使用します。

薬には色々な種類があり、女性は受精卵が着床するまでにその時々に必要なホルモンが脳下垂体から出ています。そのホルモンの不足やバランスの悪さを薬で補う事ができます。

投薬すると、人それぞれ効果の出方や副作用が違ってくるので、様子を見ながら投与量などを決めていかなければなりません。黄体機能不全や子宮内膜症、子宮筋腫、頸管粘液分泌不全などに薬物療法は非常に有効で効果的です。

薬物療法の費用
内服薬であれば、1周期で1,000円以内で収まりますが、注射などを何度か打つとなると1万円以上かかる場合があります。

手術療法

手術治療不妊の原因にもよりますが、手術療法で効果があらわれると期待が持てるものには、手術療法を取る事もあります。以前に比べ開腹手術よりも身体への負担が少ない、子宮鏡や腹腔鏡下で行う手術が多くなってきています。

子宮筋腫は大きさや場所で妊娠を妨げると診断された時には手術が行われます。また、大きさや場所によっては開腹手術を行う事もあります。

子宮奇形は手術の対象となる場合もあり、その場合は子宮形成術をすることになります。手術ができない場合や手術をしなくても問題のない子宮奇形もあります。卵管障害は癒着の剥離を腹腔鏡で行ったり、マイクロサージェリー(顕微鏡下)や卵管鏡をつかい卵管形成術をします。

精路通過障害はマイクロサージェリーを用い、閉塞部分を切除してそこをつなぎ合わせます。

手術療法の費用
病院によって異なってきますが、平均的には15万円以上かかります。しかし、助成金が出る地域もありますので現在お住みの役所に相談してみて下さい。

人工授精

人工授精人工授精には、配偶者間人工授精(AIH)と、夫の精子を妻の子宮へ注入する事と非配偶者間人工授精(AID ※夫以外の精子を提供してもらい注入する方法)の2種類があります。対象は乏精子症、精子無力症など精子や精液に問題がある場合や、頸管粘液分泌不全、原因不明の不妊、性交がうまく行われない場合に行われます。

まずは基礎体温や超音波検査、LH検査などで排卵時期の予測をはかります。確実に行うため、排卵誘発剤を使用する事もあります。当日採取した精液を培養液で洗浄、濃縮するなど調整し良好な精子のみを子宮腔に注射器で注入します。また、子宮鏡を使った子宮鏡下卵管内人工授精(HIT)といって卵管内に直接注入する場合もあります。

人工授精の費用
人工授精は保険が適用されませんので、高額になります。病院にもよりますが1度の施術で2~3万円ほどかかります。

高度生殖治療または生殖補助医療(ART)とは

ARTとは高度生殖医療又は生殖補助医療(ART)には、体外受精、顕微授精、凍結胚移植などがあります。ARTは卵子と精子、受精卵を体の外で取り扱うことを高度生殖医療のことを指します。

体外受精(IVF)

体外受精卵子と精子の受精が卵管ではな、体の外で人工的に行うことです。排卵前に卵子を採卵針という針で採取し、精子と合わせて授精させます。その後数日で分割し始めた授精卵(胚)を子宮内へ戻します。膣から子宮頸管、そして子宮内と人工授精と同じ要領で進めます。

体外受精の費用
体外受精は保険が適用されませんので高額となります。一度の施術で10万円から100万円ほどかかります。料金の差は、下記で説明する排卵や採卵、胚移植で変わってきますので、病院に確認しましょう。

胚移植(IVF-ET)

胚移植採取した卵子と精子を合わせ正常に受精し、発育した受精卵を子宮へと戻すことです。現在の多くは体外で5〜7日間培養し、胚盤胞という着床間近な受精卵を移植する、胚盤胞移植が行われています。

体外受精や胚移植の対象は卵管性の不妊、排卵障害、子宮内膜症、男性側の不妊、原因不明の不妊などです。

方法は、排卵誘発剤で多くの卵胞を発育させ、成熟した卵子をより多く採取します。受精をさせ培養した胚を1個、場合によっては2個3個移植します。(日本産婦人科学会のガイドラインで、子宮に戻せる胚の数は3個までと決められています。多胎妊娠は母体にも胎児にもリスクが多いため、その可能性を少なくするためです)

採卵は卵胞の大きさを確かめながら、十分に成長した時に行なおます。hcg製剤を投与し、排卵を促して約36時間後に採卵します。経膣超音波プローブに針を取り付け、膣から挿入し1個ずつ採取します。その中の卵子を洗浄し、シャーレの中で培養していきます。

洗浄、濃縮した良好な精子を卵子1個に対し6〜10万個をシャーレに加えて培養します。いくつかできた場合は、質の良い受精卵を選び子宮へと戻すことになります。移植後には、黄体ホルモン(プロゲステロン)を着床を助けるために投与します。

残った受精卵は凍結保存し、残念ながら妊娠できなかった場合や次の妊娠を望む場合に融解して、移植することもできます。

胚移植の費用
胚移植は保険が適用されませんので高額となります。病院によってかなり費用は変わってきますが、約15万~30万程かかります。

顕微授精

顕微授精精子と卵子を同じシャーレに入れ受精させる方法の体外受精をステップアップさせたものです。精子に問題がある場合、一般不妊治療や体外受精などは効果がほとんどありません。そんな方達が顕微授精を選択し、妊娠につながる事が多いのです。顕微鏡下で人工的に精子を、卵子に注入し受精させます。

顕微授精には、透明帯切開法(PZD)、囲卵腔内精子注入法(SUZI)、卵細胞質内精子注入法(ICSI)の3つが主な方法となります。顕微授精の対象は、重症乏精子症、精子無力症、奇形精子症、原因不明の受精障害などで、主に男性不妊の場合に行われる事が多いです。方法は、受精させる前までの手順は体外受精と同じです。精子が精液中から見つからない場合は、精巣上体から精子を採取したり精巣から組織の一部を採取し精子を見つけます。運動能力が低い精子でも使う事ができる顕微授精は、体外受精よりもより高度な技術を必要とします。

場合によってはスプリット法といって2つに分けて、片方は体外受精もう一方は顕微授精として行うこともあります。高度生殖医療の中でもより人工的な顕微授精、できるのなら授精だけは自然に任せたいと思っている方々が多く卵子と精子の状態が良く可能性がある場合には、このスプリット法が行われたりもします。

顕微授精の費用
顕微授精は保険が適用されませんので高額となります。病院によって変わってきますが、一度の施術で平均30万円から50万円ほどかかります。

体外受精(胚移植)以外の高度生殖医療または生殖補助医療

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配偶子卵管内移植(GIFT)法

卵子と精子を卵管内に注入して、卵管内で受精させ妊娠させる方法。卵管の左右どちらかが通っている事が必要です。閉塞ぎみなどでも、子宮外妊娠の恐れもあるので、きちんと通っている事が前提です。

接合子卵管内移植(ZIFT)法

体外で受精させ、前核期の段階で卵管内に移植する方法。また、胚になってから卵管内に移植することを卵管内胚移植法(TET)と言います。

TESE(精巣精子採取法)

無精子症の方の精巣を直接調べ精細管を採取し、精子があるか無いかを検査することをいいます。

主治医の話をしっかり聞き不妊治療を始めましょう

c2207037a011e694663395652d71b653_mこれらのように、不妊治療と一言で言っても様々で人それぞれ違います。また、そのほとんどが自由診療(保険適用外)であり、費用が高額になります。ご夫婦で話し合いを持ちどこまで治療を進めるのか、費用はいくらまでにするのか、などをしっかり話し合い、主治医の説明を納得できるまで聞き、不妊治療をはじめましょう。