
執筆者 のりこさん
結婚後、1年。自然に任せていましたが、妊娠することができませんでした。
多分、20代のうちだったらそのまま意識することはなかったとは思うのですが、結婚したのが33歳の時だったので・・・もしかしたら急がないとやばいかな、と。不妊治療を意識したのは、その頃でした。
最初の不妊治療は、漢方薬。『当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)』という薬を飲み始めるのと同時に、基礎体温もはかりはじめました。
「妊娠しやすくなる薬だよ」という言葉が暗示になったのか、よくわかりませんが、すぐに妊娠。だけど、流産してしまいました。
そこからが本当の意味の不妊治療のスタート、でした。
流産手術後、治療の再開、今度は不妊治療を得意としているクリニックに通い始めました。
気負いはすごく大きくて、そして精神的にすごく不安定で・・・すぐに泣いてしまう日常が続いていました。
期待しては生理が来る、そんなことの繰り返しで。かなり精神的に参っていました。
人工授精にもチャレンジしましたが、夫の仕事の都合上、結構タイミングを合わせるのが難しくて。期待が大きかった分、落胆も大きかったです。
体外受精に進もう、と思えたのは、そこから1年半くらいの時が過ぎた頃。経済状況がなかなか整わなかったせいと、私の気の小ささで・・・踏み切ろうと思うまでにかなり時間がかかりました。
次の周期、一旦排卵誘発剤を休んでから体外受精に・・・となった時、なぜか妊娠。妊娠について一番考えなかった時期に妊娠することができました。
たまたまタイミングがよかったんでしょうね。でも、一番は、体調と精神状態も。多分、精神的な部分が一番大きかったような気がします。一番前向きだった時、でしたから。
妊娠中も不安はたくさんありましたが、無事、出産出来ました。