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乳児湿疹の種類に合わせた対策法の紹介

November 20, 2015
約 9 分
乳児湿疹の種類に合わせた対策法の紹介

私達は赤ちゃんの肌というと、トラブルがなく美しいというイメージを持っています。
しかし、いざ赤ちゃんが産まれると驚くほど肌トラブルが起きやすいという事が分かります。赤ちゃんの肌は大人よりもずっと薄く、そのぶん肌がきめ細かくて透明感があり一見肌がキレイに見えるものです。
また、有害な紫外線による肌への悪い影響も受けていませんから、毛穴も目立たずシミもありません。
そして赤ちゃんの皮下組織にはたっぷりと脂肪が蓄えられ、皮膚には3型コラーゲンも豊富なのでハリと弾力があるのです。

このように、良いことだらけの様に見える赤ちゃん肌のどこにトラブルの原因があるというのでしょうか。そしてまた、どんな肌トラブルが起きやすいのでしょう。赤ちゃんの肌を健やかに保つためにも、赤ちゃんに起こりやすい肌トラブルにはどのようなものがあるのか、そしてその対策方法もあわせて覚えておく事が大切です。

脂漏性湿疹

乳児湿疹
新生児から3、4ヶ月頃までの低月齢の赤ちゃんに多い肌トラブルのひとつが脂漏性湿疹です。
成人や高齢者でも脂漏性湿疹は発症しますが、赤ちゃんの場合は成人の脂漏性湿疹とは原因が異なるため他の年代の脂漏性湿疹と区別して乳児脂漏性湿疹と呼びます。

症状

乳児脂漏性湿疹は、顔や頭皮を中心に現れます。
初期の段階ではニキビの様な小さなプツプツが頬や鼻、おでこそして頭皮に出てきます。そして悪化するとジュクジュクと化膿して、その後瘡蓋の様になりボロボロと落屑する事もあるのです。また肌に赤みや痒みを生じる事もあります。

原因

赤ちゃんは生後3ヶ月頃までは母親のホルモンの影響を大きく受けて、皮脂量が多くなっています。また、赤ちゃんは新陳代謝が活発なうえ、毛穴が発達していないため、皮脂が毛穴からスムーズに排出されず詰まってしまう事がプツプツが出来てしまう原因のひとつです。
また、新生児の沐浴は新米パパとママにとっては一苦労。身体や髪の毛を洗うのが精一杯で、目に泡やお湯が掛かる事が怖く顔には石鹸を使っていないケースも多かったりするものです。
そのため、皮膚に残った過剰な皮脂が肌の刺激になったり炎症を引き起こす事もトラブルの原因です。

対策

乳児脂漏性湿疹の一番の対策は、皮脂を綺麗に落として清潔にすることです。大人の場合は、皮脂を抑制するために収斂化粧品などを使ってケアをしたりしますが、赤ちゃんの場合はとにかく沐浴の時に石鹸を使用して肌を優しく洗うということが一番です。
もし、おでこや頭皮にクリーム色の瘡蓋のようなカタマリが出来てしまった場合は、ベビーオイルを使用してふやかしながら優しくマッサージをするように取り除くという方法があります。
ベビーオイルの他にも、赤ちゃんにも使える低刺激な植物オイルなどを使っても良いでしょう。
また、頭を洗う時にシャンプーではなく、ベビー用の石鹸を使うというのも有効な方法です。

ただ脂漏性湿疹を解消するためにあまり皮膚を洗浄しすぎると、脂漏性湿疹が乾燥性の乳児湿疹へと移行するケースがあります。
ですから、適度な洗浄を心掛け沐浴後は保湿もきちんと行うべきです。

乳児脂漏性湿疹は、一時的なものである事が多く半年も過ぎるとピタリと症状が治まる事が殆どです。ですから、あまり痒がったり化膿していないようなら、家庭で清潔に心掛けるだけでも十分に対応出来るでしょう。

赤ちゃんの乾燥

乳児脂漏性湿疹
乾燥肌もまた赤ちゃんにはよく見られる肌のトラブルです。軽いうちは、少しの保湿で改善しますが、酷くなると乾燥がきっかけでアトピー性皮膚炎を発症することもあり、あなどれないのが肌の乾燥なのです。
程度の差が赤ちゃんによって異なり、酷くなると夜泣きやぐずりの原因となってしまう事もあります。

症状

継承のうちは、皮膚が少しカサカサする程度ですが、酷くなると白く粉をふいた様になります。また肌が真っ赤になったり、乾燥が酷くなるにつれて刺激にも敏感となっていきます。
また、脂漏性湿疹とは違う乾燥性湿疹が現れることも多いものです。乾燥性湿疹が出来る位にまで症状が進むと、多くの場合痒みを伴うため自分の顔や身体を掻きむしりそこからばい菌が入って化膿を起こしたり細菌感染する事もあります。

原因

生後3ヶ月前後まではお腹の中にいた時のお母さんのホルモンの影響が継続して、皮脂が多い赤ちゃんですがその後は皮脂が少なくなります。
皮脂が少なくなるという事は、バリア機能も低下してしまうという事です。
そもそもあかちゃんの肌は、とても薄くデリケートでバリア機能も十分ではないため、ちょっとした刺激や環境の変化で肌の保湿成分が流出して乾燥しがちになります。

赤ちゃんの一時的な乾燥の原因としては、季節性が非常に多く関係しています。冬になり部屋の湿度が低くなると、大人以上に赤ちゃんの肌は影響を受け乾燥してしまうのです。

また、皮膚科医によると赤ちゃんの着ている衣服による刺激が、乾燥肌を助長している事も多いそうです。

対策

対策方法としては、赤ちゃんに合わせて1日数回の保湿をしてあげる事です。沐浴後に保湿ケアをしているケースも多いですが、それだけでは保湿が不足している可能性があります。
乾燥してから熱心に保湿ケアをするよりも、乾燥をする前にしっかりと保湿をする事が何よりも大切です。
一度乾燥が悪化してしまうと、保湿をしても中々スムーズに回復出来なくなってしまいますから、何事も未然に防ぐことです。
では、どんなアイテムを使って赤ちゃんの肌を保湿していけば良いのでしょう。

まずいくら肌に一生懸命水分を与えても水分だけでは蒸発してしまい、決して保湿されることはありません。
赤ちゃんの肌のためには、水分だけではなく油分も配合されている必要があります。また、細胞間脂質やNMFが配合されている製品だとベストです。
セラミドを代表する細胞間脂質やアミノ酸をはじめとしたNMFは、肌に元々存在する成分なので赤ちゃんの肌に使用しても何の問題もありません。

また、私達大人がスキンケアアイテムを選ぶ時には、肌への浸透性を重視すると思いますが、赤ちゃんの乾燥肌が酷い場合には肌の表面を保護してくれるスキンケアアイテムも必要です。
肌の表面を保護することにより、外部からの刺激から乾燥により更にデリケートになった肌を守る事が出来るからです。

肌の表面を保護してくれるアイテムとして、皮膚科でも処方されるのがプロペト(白色ワセリン)です。
多少べたつくのですが、肌にはとても低刺激でコストパフォーマンスにも優れた製品となっています。

上記のようなアイテムを使用してこまめにスキンケアをしてあげながら、赤ちゃんが過ごす部屋の環境にも気を遣いましょう。
赤ちゃんにとって最適な環境の室温は50℃から60℃ほどです。
特に暖房やエアコンなどで乾燥しがちな冬場は、加湿器を使ってしっかりと湿度コントロールしましょう。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎と診断される乳幼児が増えていると言われています。乳幼児期に発症するアトピー性皮膚炎は、肘や膝などの関節部分や頬、首などに多く見られます。アトピー性皮膚炎なのか、それとも乾燥による乳児湿疹なのかを見分けるのは難しいのです。アトピー性皮膚炎と診断されるには、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性的な湿疹になるとアトピー性皮膚炎と判断されるようです。

症状

アトピー性皮膚炎の症状は赤ちゃんにより違い、肌が炎症を起こしたり、ガサガサになり酷いと皮膚が切れて出血を伴う事もあります。湿疹の症状も様々で化膿したジュクジュクとしたものが出る場合もあれば、盛り上がった丘疹や痒みを伴う痒疹、水疱など様々です。

原因

赤ちゃんがアトピー性皮膚炎になってしまう原因には諸説あります。また赤ちゃんによってもその原因は異なります。

妊娠中に卵や牛乳、大豆の3大アレルゲンを摂取すると赤ちゃんがアトピー性皮膚炎になりやすいという説もありますが、一方で妊娠中に卵や牛乳を摂取してもしなくても発症率は変わらないという意見もありハッキリとしていません。
言えることは、妊婦さん自身に卵などのアレルギーがある場合は別ですが、そうでなければ特別制限する必要はないと思います。

また、乾燥も赤ちゃんのアトピー性皮膚炎を引き起こす大きな要因となっています。肌が乾燥することによって、バリア機能が低下しダニやホコリなどのアレルギーとなる物質(アレルゲン)の影響を受けやすくなる事で発症し易くなってしまうのです。
もちろん食物アレルギーによって、アトピー性皮膚炎が発症する事もあります。

対策

対策としては、乾燥肌と同じく肌に低刺激な保湿ケアが必須です。また、痒みや湿疹が酷い場合は、やはり皮膚科を受診するのが一番です。皮膚科での治療も基本は保湿となり、痒みや炎症を抑えるための外用薬が処方されます。弱いステロイドを使って治療する事も多いのですが、ステロイドを使いたくない場合は、漢方治療という選択肢もあります。どんな治療法にも一長一短があり、合う合わないもありますから治療法の知識を高めておくと良いでしょう。

アトピー性皮膚炎は、刺激に非常に弱くなっていますから、肌への刺激となる衣類の刺激などに注意する必要があります。
また食物アレルギーが発覚した場合は、そうしたアレルゲンとなる食材を除去もしくは制限する治療が行われるようになります。

湿疹を赤ちゃんが引っかいてしまうと、そこから細菌が入り込み更にアトピーは悪化してしまいますから、薬による痒みのコントロールを行うと共にミトンをはめるなどすると良いでしょう。

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は、ある程度成長すると完治もしくは症状が軽減する事が多いので、あまり落ち込まず今出来るケアをきちんと行っていく事が大切です。

あせもとは?

あせもそしてあと一つ、乳児湿疹としてあせもが考えられます。夏の暑い時期にあせもを経験する赤ちゃんはきっと多いことでしょう。特に肌が空気に触れていない首のうしろや背中、お尻など蒸れやすい部分にあせもができやすくなります。新生児のあせもは白っぽいプツプツなのが特徴ですが、それを過ぎると赤いプツプツとなってあらわれるでしょう。

赤ちゃんは大人よりも汗っかきで体温も高めになります。にも関わらず汗腺がまだ未発達なため、汗を上手にかけないことがあります。うまく汗を体外に出せないことであせもができてしまうのです。あせもはかゆみを伴うため、つい赤ちゃんはぼりぼりと掻いてしまいます。

その引っかいた部分に傷ができ、その傷に菌が入り込んで膿がたまる「とびひ」の症状が起こることもあります。こうならないようにも赤ちゃんの爪は常に短く保つようにしておきましょう。

対策

あせもの対策として、お風呂にこまめに入り、常に清潔を保つことが大切です。そして汗をかいた場合はできるだけすぐに着替えさせましょう。蒸れがいちばん良くありませんので赤ちゃんの皮膚が蒸れてしまわないよう、常にさっぱりと清潔な状態を保ちます。

赤ちゃんは体温が高いため、あまり厚着しすぎるのは良くないとされています。できれば大人よりも一枚少なめを目安にして赤ちゃんの体温調節に気を配りましょう。

まとめ

赤ちゃんの肌はとにかく大人に比べてデリケート。また月齢によって皮脂量などが大きく変化するのも特徴です。
そのため、月齢にあった適切なスキンケアをする事が乾燥を始めとした赤ちゃんの肌トラブルを予防する事に繋がります。
また、自宅でのスキンケアだけでは対策が出来そうにない時には、皮膚科を早めに受診しましょう。早めに受診をすることによって、回復も早くなりますし通院期間も短くて済むようになるでしょう。