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体験から学ぶ育児ノイローゼの原因や対策法

December 11, 2015
約 9 分
体験から学ぶ育児ノイローゼの原因や対策法

育児ノイローゼは誰にでも起こりうる病気です。私は大丈夫!と思っていても、いざ育児が始まると思い描いていた、理想と現実が食い違い「こんなはずじゃなかった」と精神的に追い詰められてしまいます。妊娠前は、「虐待なんて信じられない」と思っていた女性が子供に手をあげてしまった。

今回は、投稿された一つの体験談が、現在育児に励んでおられる方、これから育児を始める方に是非読んで頂きたい大変参考になる体験談です。この方がどのように育児ノイローゼに立ち向かったのか、乗り越えたのかをご紹介します。

育児ノイローゼにかかるまで

あの当時の私は・・・育児ノイローゼそのものでした。一度目の妊娠は、残念ながら流産してしまいました。

二度目の妊娠は、一度目の妊娠からおよそ2年後のこと。不妊治療の末、”やっと妊娠できた”。そんな感じでした。今思うと、その当時から気持ちはすごくナイーブになっていたのかもしれません。

妊娠初期は、出血が続いたため安静。その後も流産が怖くて・・・あまり妊婦ライフ自体楽しめないままに出産。

無事出産出来たところ、かなりホッとしたのもつかの間、うちの子はものすごく泣く赤ちゃんで。あまりの寝てくれなさ、泣きっぷりに入院中から精神的に追い詰められてしまいました。

「起こして授乳させて(ミルクも飲ませて)」と助産師さんに言われて起こすんですけど、起きた後、寝ないんです。抱っこしても全然泣き止まないんです。

出産の翌々日、ほとんど一睡もできずで。その次の日に、数時間預かってもらおうとナースステーションにお願いしたら、「どうにもならないほど泣き止まないんだけど・・・」と言うことで部屋に連れ戻されて結局眠れずで。

幸せそのものだと思っていた出産、育児は、私にとってまさに地獄のようでした。とにかく寝れない、そのことでどんどん追い詰められていったのです。

その上、抱っこしても全く泣き止まないのは衝撃でした。お腹いっぱい、オムツも清潔、気温や湿度も快適、その上抱っこしても泣き続けるんですから。「一体どうすれば泣き止むの?」と。ただわからないままに抱っこやスクワットを続けていました。

出産後は長く実家にいることが決まっていたので、母に頼ることもしばしば、だったんですけど、頼る、と言っても泣いている時に寝ているわけにはいかなかったので、睡眠不足は続きました。

体重が重めの赤ちゃん(出生時4084g)だったので、寝不足に加え手首もいためてしまいました。その上、スクワット(寝かしつけ)の結果、膝まで痛くしてしまって・・・ホントボロボロでしたね。

子供をかわいいと思えない

高齢出産の大変さを実感しつつ、その当時は・・・念願の赤ちゃんのはずの自分の子を、全くかわいいと思えない自分がいました。

育児ノイローゼ、ってやつだったと思います。あまりに泣き止まないと怒ってしまったり・・・してましたから。

怒っても赤ちゃんにはわからないのに。というか、もっと泣いてしまうのに。そんなこともわからないくらい、混乱してしまっていました。どこかに怒りをぶつけたいんだけど、怒りのぶつけどころがなかったのです。

実家生活を終え自分の家での生活

数ヶ月実家で過ごしたのち、夫の待つ家に帰りました。夫にとっても念願の子。すごくかわいい、と感じていたようでしたが、当たり前ですけど夫には仕事(夜勤アリ)があり、あまり頼ることはできませんでした。その上、不運なことに当時赤ちゃんは鼻かぜを引いてしまっていたのです。

ある日の夜、泣き始めました。夫と一緒に暮らし始めてから、初めてレベルの大泣きです。抱っこしては寝かしつけ、布団に置くと泣く・・・何度か繰り返した時のことです。

夫が「明日仕事(昼勤務からそのまま夜勤)なんだけど!」と。急にキレたのです。そんなこと、もちろんわかってるから必死に寝かしつけていたのに。心の中がすごくざわつきました。

夫には別室で寝てもらい、その後もずっと心がざわざわ。涙も出てきました。夢見てた育児とは程遠い現実。寝かしつけた後も、全然眠れなくなってしまいました。

実家にいた時以上のプレッシャー。昼間は赤ちゃんとのふたりきり。夜勤の日は夜もふたりきり、とにかく心細くて仕方ありませんでした。

子供に手をあげてしまいました

その後のことです。あまりに泣き止まない赤ちゃんのお尻を・・・叩いてしまいました。そんなことしても絶対泣き止まないのに。むしろもっと泣いてしまうのに。自己嫌悪で思いっきり泣きました。そして赤ちゃんに謝りました。

もちろん、謝っても許されることではありませんが・・・。突発的にやってしまったのです。自分で自分がショックでした。昔から「子ども好き」であると思っていた自分。その「子ども好き」は無責任であるが上の「子ども好き」であったことに気付かされました。

育児ノイローゼからの解放まで

そんな育児ノイローゼから解放され始めたのは、息子がもうすぐ1歳という頃。まとまった睡眠を少しずつですが取ってくれるようになり、「泣く時は泣くんだ」といういい意味での諦めを覚えてきた頃でした。

やっとわが子のことを見て、かわいいと思うようになり、子どもとふたりっきりで一緒にいる、ということが苦痛でなくなってきたのです。

その時、携帯で撮影した過去の写真を振り返るように見ました。息子の昼寝中に。そうしたら、ビックリするくらいかわいいんですよね。全くかわいいと思えなかった子どもが、ものすごくかわいい姿で写真におさまっているんです。

心の底からビックリしてしまいました。そして、それまでの自分の心の余裕のなさに気がつきました。

妊娠前は、「虐待なんて信じられない」と考えていましたが、私も・・・虐待一歩手前というか、泣き止まないとわかっているのにお尻を叩いてしまったので。認めるのは辛いですが、事実、虐待してしまいました。

場合によってはもっとひどいことをしてしまった可能性も・・・あったと思います。たまたま、そこまではいかなかった。そんな感じのような気がします。

産んだ後、私は、理想の育児どおりにならない現実に常に焦っていました。その子ども子どもで性格とか全然違うから、当たり前のことなのに。そのことがわかっていなかった気がします。

育児ノイローゼから学んだこと

育児ノイローゼは、子どもをひとりで抱えてしまうと・・・誰にでも起こりうる問題だと思います。

誰かのせいにするわけではありませんが、もうちょっと周りの助けがあれば・・・あそこまで追い詰められなかったのではないかな、と今となっては思います。

今、子ども(息子)はもうすぐ二歳。あまりにヤンチャでヒヤヒヤしますが、元気なことがすごくうれしいです。とは言え、心配事が全くないかと言われると実はそうでもなく。発達障害だったらどうしよう、と。ちょっと心配している今日この頃です。落ち着きのなさがすごいんですよね。1歳半健診ではなんの指摘もありませんでしたが・・・。

対策①:周りに相談又は話をする

今は、友人や母、周りの人たち、頼れる人には頼ったり、とにかくできる限り「話をする」ようにして、ストレスが溜まらないようにしています。

夫に関しては、育児中から感じている「頼れなさ」のせいで実は離婚なんかも考えてたりしますが、今の私は、子どものためならなんでもできる!状態なので。今後の未来がどうなっても、子どものために、自分のために頑張れそうな・・・気がしています。

もしもあのまま子どもをかわいいと思えないままでいたならば、と考えると少し怖くなります。なんとか乗り越えることができて・・・本当によかったです。

今、自分の出産後を振り返ってみて、育児ノイローゼを回避する方法を考えると、やっぱり・・・理想を高く描かないこと、それが大事なような気がします。自分の子は自分の子、他の子とは違う、それを受け入れることが大事・・・ですね。

あと、溜め込まずに誰かに言うこと。それも大事だなぁと思います。保健師さんとかでもいいんです。誰か話を聞いてくれそうな人に言うと、気持ち的に発散される部分があると思います。

対策②:子供と一緒に散歩する

そして、ベビーカー等を使って外へ出ること。もちろん新生児に無理をさせてはいけませんが、生後半年くらい経てば、とにかく散歩!です。散歩して周りの景色を見るだけでなんとなくですが心が紛れました。子ども自身もストレス解消になるみたいで、散歩はお互いのためにもよかったと思います。

対策③:赤ちゃんは泣くのが仕事

そして、泣く時はどうやっても泣く、という風に諦めることも大事です。あやしたり頑張った上でも泣いてしまうのは「自分のせい」ではないんです。自分を責めることをやめたら、育児は少し楽になります。自分を追い詰めすぎないことも大事です。

あの時の頃を振り返って

あの頃の自分があるからこそ今の自分がある、わけですが、あの頃にはもう絶対戻りたくないですね。それまでの人生のどの挫折よりも厳しい現実でした。今息子が「ママー!」って寄ってきてくれる時、抱きしめながらも「あの時はすまなかったなぁ」って思います。思わずにはいられません。

子どもが今でも私のことを好きでいてくれて・・・ホントによかったです。よかったと同時に、悪かったと思う気持ちだけはなくさずにいたいですね。やってしまったことって消えるわけではないので。それをずっと心に留めながらいようと思います。

大きな迷路に迷い込んだような気持ちでいたあの頃の自分に、「いつかは抜け出せるよ」ということを教えてあげたいですね。常に切羽詰まってましたから。

振り返ると心が痛い分、これから先息子のことをずっと大切にしてあげたいと思います。やっとちゃんと「ママ」になれた自分、これからは今まで以上に頑張ります。

また、これを読んで頂いた方へ今育児ノイローゼで悩んでおられる方、またこれから育児を始める方に少しでも応援されれば嬉しいと思います。長文申し訳ございませんでした。

スタッフコメント

この体験談は、「私がかかるはずがない」と思っていた人が、思い描いていた育児とはまったく異なる生活から精神的に追い詰められ、また夫の協力を得られず育児ノイローゼになっていきました。

育児は何が起こるかわかりません。とくに1歳までは意思疎通は困難なわけですから、思った通りにいくはずもありません。赤ちゃんが泣きやまなかったとしても、それは元気な証拠であり赤ちゃんは泣くのが仕事なわけですから、泣いて当たり前なのです。そこに敏感になってしまうと育児ノイローゼ予備軍になっていきます。

赤ちゃんはなぜ泣くの?

赤ちゃんは泣くことで「おなか減った!」「おむつ替えて!」と訴えます。言葉を発するようになれば、そのように言ってきますが、乳児のころは言葉も発せないので「泣く」ということがコミュニケーションの手段です。乳児は一人では生きていけません。それは赤ちゃん自身も分かっていることなんですね。だから、ママを頼らなければならない。大げさかもしれませんが、生きるか死ぬか生死をかけて生きていますのでそれは泣いて当然です。大人だって生死の状況になったら泣いてしまいます。

そして、何よりも泣いてくれるから親はすぐに対応出来ます。泣かなかったらミルクを飲みたいのか、おむつ替えてほしいのかわかりません。赤ちゃんが泣いてくれるからこそママは助かるのです。