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母乳育児中にアルコールは摂取出来る?母乳とアルコールの関係とは

December 15, 2015
約 5 分
母乳育児中にアルコールは摂取出来る?母乳とアルコールの関係とは

妊娠中にアルコールを摂取すると、胎盤を通じて胎児にもアルコールが移行し場合によって胎児アルコール症候群が発症する可能性があります。そのため妊娠中のアルコール摂取は胎児に良くないと言われているんですね。

では、出産後のアルコール摂取はどうなのでしょう。妊娠中は胎盤を通してアルコールは胎児へ影響を及ぼしますが、授乳中の場合は母乳を通して何か赤ちゃんに悪影響が起きる事はあるのでしょうか。母乳とアルコールの関係性を見て行きましょう。

アルコールは母乳から赤ちゃんへ移行する

アルコールを摂取すると、そのアルコールは胃や小腸から吸収され血液に移行します。母乳は血液から出来ていますから、アルコールは母乳(血液)にも移行するという事になります。すなわち、アルコールの母乳への影響は確実に『ある』のです。

そんなアルコールが移行した母乳を赤ちゃんに与えると一体どの様な害があるのでしょうか。アルコール成分の含まれる母乳を飲むという事は、赤ちゃんに経口摂取でお酒を与えた場合と同じ様な症状が現れる可能性があります。

つまり、赤ちゃんが酔っぱらったり急性アルコール中毒になるかもしれないという事です。もう少し詳しく説明すると、嘔吐・痙攣・意識障害・呼吸障害が起きる可能性があります。ですから、アルコールが移行した母乳を赤ちゃんに与える行為は絶対にNGなのです。

母乳育児=お酒禁止ではない

上記の様な話しを聞くと、授乳期のアルコール摂取は禁止しなければいけないと思いがちです。しかし、良く理解して欲しいのは授乳期のアルコール摂取が赤ちゃんに悪影響を及ぼす訳ではないという事です。悪影響となるのは、あくまでもアルコールの移った母乳を赤ちゃんに与えるという事なのです。

一度お酒を飲んだからといって、アルコールはずっと体内に留まっている訳ではありません。アルコールは血液から全身に行き渡り、時間の経過と共に肝臓で分解されていきます。完全に分解されてしまうと、血液中からアルコールが検出される事はありません。俗にいうアルコールが抜けたという状態です。

例え授乳期に母親がお酒を飲んでも、そのアルコール分が完全に肝臓で分解されてしまえば母乳へ影響が出る事はありません。そしてその母乳を赤ちゃんへ与えるのは、何の問題も影響もないのです。

アルコール摂取後、いつから母乳はOK?

お酒を飲んだ後で赤ちゃんに母乳を与える場合は、完全にアルコールが分解され身体から抜けきっている必要があります。アルコールが分解されるまでの時間は、個人の体質や体重などによって異なりますが大凡の目安があります。まず、アルコール濃度や飲んだ量によっても分解時間は異なる事を覚えておきましょう。アルコール度数が高いお酒・量を沢山飲む程アルコールが分解されるまでに時間が掛かります。

お酒に含まれる平均アルコール度数は以下の通りです。

  • ワイン 10~15%
  • 日本酒 15%
  • 焼酎 25%
  • ウィスキー 40~60%

次に体重約50キロの女性を例にして分解時間を見ていきましょう。

  • 缶ビール(500ml) 4時間
  • ワイン1杯(120ml) 2時間
  • 日本酒1合(180ml) 4時間
  • ウィスキー(60ml) 4時間

お酒の種類や飲んだ量によって変わりますが、ビールを1缶飲んだ場合はお酒を飲んでから最低でも4時間以上時間を空けてから授乳するべきでしょう。しかし、これは大凡の目安ですから人によってはまだ血液中にアルコールが残っている可能性は十分にあります。ですから、出来れば母乳はお酒を飲んだ翌日以降に与えた方が赤ちゃんにとっては安心と言えるでしょう。

新生児は特に注意が必要

赤ちゃんは、アルコールを分解する機能が発達しておらず、それ故に母乳に移行したアルコールでも急性中毒を引き起こす可能性があります。特に産まれたばかりの新生児は、身体機能的にもアルコールの影響を受けやすくなっています。

更に、新生児は約3時間おきに母乳を与える必要がありますから、母親がお酒を飲んでからアルコールを分解するまで授乳時間を空ける事が難しくなってしまいます。こういった事を考慮すると出産後2~3カ月は、特にアルコールの摂取には注意をしたいものです。

まとめ:授乳中は適度にお酒を楽しむならOK

アルコールは、血液が成分である母乳に移行するため母乳に影響がないとは言えません。ただしアルコールが分解され血液から検出されなくなれば、母乳にアルコールが含まれる事はなくなります。そのため、その後再び母乳を赤ちゃんに与える事は問題ないのです。

お酒は、適度に嗜めばリラックス効果や血行促進効果など、身体にメリットとなる影響をもたらす飲み物でもあります。何かと我慢をする事が多い育児中に、お酒を飲んでリラックスする時間も必要かもしれません。

赤ちゃんの月齢が大きくなり授乳時間が空くようになってからお酒を再開するのも良いですし、お酒を飲んだ後は母乳を控え人工ミルクを与えるなど赤ちゃんがアルコールの影響を受けない様に注意を払いましょう。そうすれば、授乳期であってもアルコール摂取と母乳育児を両立する事が出来るのです。