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爪を噛むことに潜んだ次男の心

January 5, 2016
約 3 分
爪を噛むことに潜んだ次男の心

執筆者 圭子さん

次男が小学3年生になった途端、爪を切る必要がなくなりました。これは自分で爪切りを使うようになったからではなく、爪を歯で噛むようになったからです。歯で爪を噛み切りながら指の皮までも削ってしまい、次男の指先は痛々しいほど。

最初は「爪にはばい菌がたくさん入り込んでいるから、お腹が痛くなるよ」と注意しました。でも無意識に指を口に持っていってしまうようで、私に言われて「ハッ」となり止めます。一応、止めた方がいいことという認識は持ったようで、注意されれば止めるのですが、そのうちに私の目の届かないところで繰り返すようになってしまったのです。

単に詰めを噛む行為ならば、放っておけば治ると気にしなかったかもしれません。ただ、その頃に市の保健活動の一環で子供の引きこもりに関する講演を聞いたばかりだったので、爪を噛むのは黄信号と感じたのです。その講演では、瞬きが多くなったり爪を噛んだりする行為を見過ごすと、後で大きな歪みとなって現れると話していました。それが引きこもりや不登校に繋がる可能性があるというのです。しかしながら、次男は末っ子。家族のみんなから無条件で可愛がられている状況。少なくとも家庭内でのストレスは考えられないと感じました。そんなこともあり、ついには担任の先生にも相談をしたのです。

担任の先生は女性のベテラン教諭。ご自身が子育て中ということもあり、私の悩みを真摯に聞いてくれました。でも、先生も思い当たる事がないとのこと。しばらく学校と家庭の両方で様子をみましょうということになりました。

そんな悩みを持っているということを次男以外の家族に打ち明けたところ、長男から一言。「たぶん、俺と比べられるからじゃない?」そうかもしれません。体格もよく、勉強もよく出来る長男と背は小さくて勉強しても授業についていくのが精一杯の次男。それを家族が非難することは一度もありませんでしたが、気が強いことだけは人一倍の次男には耐えがたかったのかもしれません。ご近所さんにはそのようなことをチラリと言われた事があると思い出しました。

「可愛い、可愛い」とみんなにギュッと抱っこされる次男。でもちょっと困った時に頼みごとをされるのは決まって長男。実際に頼りになるので、次男を当てにすることは皆無な我が家。この点が次男に僻みのような気持ちを植え付けてしまったようです。

担任の先生にも話したところ、「わかるような気がします」とのこと。ただ単に可愛がられるだけではなく、お兄ちゃんのように頼りにされたいと願っていたのかもしれない次男。本人には自覚がなかったかもしれませんが、故に爪を噛んで頼りにされない寂しさを堪えていたのかも。同じように育てているつもりでしたが、やはり差が出てしまっていたと反省。

家族の意識改革と指先が荒れるからオロナイン軟膏をつけるという直接的な方法で、次男の爪噛みはその後は徐々に止みました。黄信号を見逃さなかったことと担任の先生と些細な悩みを分かち合えたことの安心感、そして家族みんなと問題に向き合えたことが幸いだったと思っています。
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