ママスタイル

妊活から出産、育児まで個別サポート-ママスタイル

妊娠中に起きる腰痛の7つの原因。適した3つの対策を知っておこう

December 24, 2015
約 8 分
妊娠中に起きる腰痛の7つの原因。適した3つの対策を知っておこう

今まで腰の痛みに悩んだ事がない人でも、妊娠すると腰痛を訴える人が非常に多くなっています。たかが腰痛といえども、症状が重たくなると日常生活に支障をきたすことも珍しくありません。妊娠中に腰痛が起こる原因は、ホルモンの影響や身体に生じる様々な変化によるものが殆どです。しかし妊娠中の腰痛は、身体から発せられる危険シグナルであるケースもあります。

妊娠中に起きる腰痛の原因を知って、適した対策を施すことによって辛い腰の痛みを解消したり予防することが可能となります。また、自分の身に起こっている腰痛が妊娠中の身体の変化によるものなのか。それとも危険シグナルなのか。そういった危険シグナルをいち早く察知することにより、トラブルを避けられるのです。

そのためにもまず、妊娠中の腰痛が起きる原因とその対応策を覚えておきましょう。辛い腰痛が改善するだけで生活の質がぐっと上がり、心身ともに妊娠中の余計な負担を取り除くことが出来るはずです。

あなたはどのタイプ?妊娠中に起きる腰痛の原因

妊娠中に腰痛が起きる原因は複数あり、単独ではなくいくつかの要因が絡み合って腰痛を引き起こしていることも多いものです。そこで腰痛にはどういった原因があるのか、多角的な視点から捉える事が大切になります。まずは、妊婦なら誰にでも起こりうる心配のない腰痛の原因からあげていきましょう。

①ホルモンが引き起こす痛み

妊娠3カ月頃からリラキシンという卵巣ホルモンが分泌されるようになります。このリラキシンは、妊娠中だけではなく産後2、3日まで続きます。リラキシンは、子宮弛緩因子とも言えるホルモンで、関節や靭帯を緩める作用があります。

骨盤は仙骨や恥骨、座骨といった複数の骨を組み合わせた構造になっており、リラキシンは特に恥骨結合部位を緩める作用があります。それにより狭い産道を赤ちゃんがスムーズに通過する事が出来るようになるのです。つまりリラキシンの分泌は出産にとって必要不可欠だといえますね。

しかしそんな分娩に適した身体を作り出すホルモンリラキシンにより、骨盤を支えている靭帯が緩む事によって周辺の筋肉や関節にいつもよりも大きな負担がかかってしまうのです。これがリラキシンにより腰痛が発生する理由となっています。

リラキシンは生理前にも分泌されるホルモンなので、リラキシンにより起こる腰痛は生理前の腰の痛みと酷似していると云う特徴があります。

②姿勢が影響して起きる痛み

妊娠すると、つわりが終わる大体5カ月過ぎあたりから徐々にお腹が大きくなってきます。お腹が大きくなる事で、身体の重心はどうしても前方へと傾いてしまうので、バランスをとる為に無意識に背中を反らすような弓なりの姿勢になってしまいます。すると、背中や腰まわりに無理な力が加わるので腰痛が発生してしまうのです。また腰痛だけでなく、肩こりや背中痛も同時に起きるケースも多くなっています。

③血行不良から腰痛に

血行不良も腰痛の大きな原因となります。女性の場合、手足が冷えている人が多く、只でさえ血行が悪くなりがちですが妊婦の場合はお腹が大きくなる事で、更に血の巡りが悪くなってしまうのです。お腹が大きくなると、その周囲の臓器を圧迫して血行が悪くなるため腰痛が発症してしまいます。

④筋力の不足による痛み

妊娠前から筋力がない女性は、妊娠してお腹が大きくなると大きなお腹を支えられなくなってしまいます。そのため、不自然な姿勢になったりおかしな部位の筋肉に負担が掛かるなどして腰痛が起きます。また、妊娠中はどうしても以前より運動不足に陥ってしまうものです。そのため筋力が低下して、腰痛が起こりやすくなります。

⑤体重の増加

妊娠中の適性な体重増加の範囲は、普通体型で7キロから10キロとなっています。適性範囲を超えた過度な体重増加や急激に体重が増えると今までよりも腰に負担が掛かり、腰痛になってしまう場合があります。次に少し注意が必要な腰痛について紹介したいと思います。

⑥流産・早産に繋がる腰痛

腰痛の中には流産や切迫早産のシグルナルとして、痛みが生じているものがあります。腰痛が起きたからといって、流産や切迫早産になる訳ではありませんが、腰痛と共に出血があった場合、休んでも一向に腰痛が収まらない場合は注意しましょう。腰痛だからといってあまり過信せずに、病院へ連絡をいれるなどして指示を仰ぐべきです。

⑦子宮外妊娠による痛み

受精卵は普通は子宮に着床するものですが、この受精卵が時に卵管など子宮以外の場所へと着床してしまう事があります。子宮外妊娠の場合、受精卵は育つことが出来ず下腹部に痛みを伴う事が多くなっています。初期の場合、痛みが軽い為、子宮外妊娠による下腹部痛を腰痛と勘違いしてしまうことがあります。腰痛だと思ってそのままにしておくと、激しい痛みと出血を伴い母体に大きなダメージを与えてしまいます。

初期の妊婦検診で、なかなか胎嚢が確認出来ない場合は、腰の痛みには敏感になっておいた方が良いでしょう。

⑧前駆陣痛

前駆陣痛とは、規則的な本物の陣痛とは異なり子宮収縮による不規則な痛みが起こることです。一般的には、臨月に起こるのが普通ですが人によっては中期に前駆陣痛が始まることもあります。全ての妊婦に前駆陣痛が起こる訳ではありませんし、症状も人によって違いが見られます。ですが、前駆陣痛では腰に痛みを感じる人が非常に多くなっています。前駆陣痛自体は問題のない痛みであり現象ですから心配する事はありません。

しかし、痛みが収まらずだんだんと痛みが強くなったり、お腹のハリが強くなる場合は注意しなければいけません。また、出血や破水が起きたり痛みが規則的になってきた場合は、本格的な陣痛である可能性もあります。腰痛以外の痛みにもよく注意しましょう。

妊娠中の腰痛対策

妊娠中 腰痛 対策腰痛を感じたらすぐに対策を行いましょう。そのままにしておくと産後まで影響する場合もあります。

骨盤ベルトや腹帯を使用する

大きくなったお腹を支え、正しい姿勢をサポートする骨盤ベルトや腹帯を着用する事で、腰への負担を軽くして腰痛を予防・改善する事が出来ます。

ただし、骨盤ベルトは矯正用のものではなく妊婦の身体に適したサポートタイプの物を使用する必要があります。骨盤ベルトよりもソフトな腹帯にも、同じようなサポート効果があります。骨盤ベルトや腹帯を利用する際には、身体にあったもの締め付け過ぎないものを選ぶ必要があります。苦しくなったり、気持ちが悪くなった時には無理をしてはいけません。

身体を温める

血行不良を改善するには、身体を冷やさないように温める事が大切です。とはいっても、妊娠中の長風呂はリスクを伴う事もありますから、普段の生活の中で身体を冷やさないように心掛けましょう。冷たい飲み物を避ける、腰にホッカイロを使用する、足首を温めることも効果的です。

妊娠中でも出来る運動をする

妊娠中でも適度に運動する事は、筋肉を鍛え血行を促進する効果があるため腰痛対策として有効です。しかし、妊娠中はどんな運動をしても良い訳ではありません。向いている運動と向かない運動があるのです。妊娠中に向いていない運動は、やはり激しすぎる運動です。また重いものを持ったり、下腹部に力を入れる運動、急に立ち上がったり急激に身体を捻る動き等もNGです。

妊娠中に向いている運動は『マタニティスイミング』『マタニティヨガ』『マタニティビクス』『ストレッチ』『ウォーキング』です。マタニティスイミングは、浮力によりお腹が大きくなった身体でも軽やかに動くことが出来ます。足腰に負担が掛からないマタニティスイミングは、妊娠中にはお勧めの運動です。

マタニティヨガやマタニティビクスは、リラックス効果や体重管理にも抜群の運動で専門家について習うことも出来ますが、DVDなども販売されているので、自宅で手軽に行いたいならDVDを購入するのもお勧めです。マタニティヨガやマタニティビクスは効果も高いのですが、間違った動きをすると腰痛に対して逆効果となる場合もあるので注意しましょう。

激しい動きのないストレッチは、簡単に骨盤の歪みを防げるので短時間でも毎日取り入れたい運動のひとつです。特に腰をゆっくりとまわしたり、股関節のストレッチが腰痛予防に役立ちます。運動は、妊娠初期は避けて安定期になってからスタートすると良いでしょう。また、体調の悪い時には無理に行わず、運動の最中にお腹が張ってきた時には直ぐに中止するべきです。

一番手軽に行えて、誰にでも出来る運動がウォーキングです。歩く時にはウォーキングシューズを履くと疲れにくく足腰への負担も掛かりません。膝から下で歩くのではなく、骨盤から動かすように歩くと効果が高まります。

腰の調子が悪いと思ったら休む

実は一番重要なのは、腰の調子が悪いと思ったら無理をせずに休むということです。休息の仕方は、身体の左を下にしたうつ伏せに近いカタチの横向き体勢であるシムス位が一番リラックス出来て、腰も楽だと言われています。上側になる右足は軽く曲げて、その下にクッションや枕を置いて高めに調整するとより楽になります。左を下にするのは、大静脈を圧迫しない為です。

シムス位は、このように基本的には左を下にするのですが実際にやってみて逆の方が楽だと感じるならそれでも構いません。

抱き枕を足の間に挟むよう横になっても楽に休むことが出来ますし、マットレスを腰痛対策に適した物へ変えるだけでもかなり違いがあります。腰痛対策には、身体の重みを受けてゆっくりと沈み込む低反発より高反発マットレスの方が向いています。高反発マットレスなら、体の圧力が分散され局所的に負担が掛かりません。そのため腰に負担が掛かる事もないのです。朝起きた時に腰痛が酷くなっているなら、マットレスを代えてみるのも一考ですよ。

妊娠中に起きる腰痛と対策まとめ

妊娠中の腰痛は誰にでも起きる可能性があります。自分だけは大丈夫、と思ってたかをくくっていると思いがけない目にあうこともあるかもしれません。妊娠中に腰痛となる原因を知り、適切な対策をすれば何もしないよりもずっと腰痛トラブルを防ぐ事が出来ます。

また腰の痛みは、お腹の胎児にも母体にも影響する注意しておきたい痛みもあるのです。必要以上に神経質になる必要はありませんが、腰痛の他にも何らかの症状が現れた場合などは、医師の指示を仰ぎましょう。