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無排卵月経は不妊の原因になる?原因と対策を知ろう

December 25, 2015
約 9 分
無排卵月経は不妊の原因になる?原因と対策を知ろう

現代では赤ちゃんが欲しくても中々妊娠することの出来ないカップルが少なくとも10組に1組の割合で存在すると言われています。不妊の原因は様々であり、女性だけではなく男性不妊といって男性側に原因があるケースもあります。女性側に問題があり不妊となってしまう場合は、無排卵月経が理由であることも少なくありません。女性の10人に1人が無排卵月経であるというデータもあるほど、女性にとって無排卵は他人ごとではないのです。

女性が妊娠する仕組みとは、卵子と精子が結びつき受精卵となり子宮内膜に着床することで成立します。排卵とは卵子が子宮へと排出される事を指します。つまり、排卵が起こらなければ例え男女間で性交渉を持っても精子と卵子が出会うことはありませんから、妊娠に至ることはないのです。

今回は無排卵月経について詳しく解説していきます。

無排卵月経とは?

無排卵月経とは簡単に言ってしまえば、生理はあるけれど排卵がない状態のことです。生理がある故に、自分が無排卵であるということに気がつきにくいこともあります。

正しい排卵とは、月経周期にあわせて卵巣内の卵胞が毎月1個成熟して、一定の大きさになるとはじけて卵管から子宮へと排出される仕組みになっています。そして、卵子の寿命である24時間以内に精子と授精せず妊娠が成立しなければ、およそ14日後に生理がくるのです。排卵がきちんと起こり、授精して着床すれば生理はきません。

無排卵月経とは、何らかの原因で卵子が成長せずに排卵が起きないままに生理がきてしまうことなのです。

無排卵月経の原因は

思春期や更年期の場合、無排卵月経であることはある意味生理的な事です。思春期の場合は、まだ性機能が未熟であり不安定であるため無排卵月経が起きることも珍しくありません。

また更年期の場合も、段々と閉経に近づいておりホルモンバランスが乱れる時期なので無排卵月経となることがあります。これらは年齢による身体の特徴とも云え、基本的に治療などの必要はありませんし、心配もいりません。

注意が必要な無排卵月経とは、主に20代から30代の妊娠適齢期であり通常ならホルモンバランスが一番安定している時期に起きる無排卵月経です。しかし残念ながら、近年ではこの20代から30代の女性達の間でこの無排卵月経が増加しているのです。

無排卵には、持続性無排卵周期症と散発性無排卵周期症の2つがあります。前者の持続性無排卵周期症とは、時々無排卵となる訳ではなく何ヶ月かもずっと排卵のない状態が続いていることで、放置すると不妊症を招いてしまいます。

散発性無排卵周期症とは、持続性とは違い排卵があつたりなかったりするものです。ストレスなどにより、散発性無排卵周期症となる女性は多く、一時的に無排卵となるだけならあまり心配する必要はないでしょう。しかし、中には散発性無排卵周期症を繰り返して持続性無排卵周期症となってしまう場合もあります。

無排卵月経になってしまう理由はひとつでは無く、人によって理由は様々です。以下に無排卵月経に陥る可能性のある原因を紹介します。

①ストレスや不規則な生活

慢性的なストレスや不規則な生活、過度な激しい運動やダイエットによりホルモンバランスが乱れると、脳の視床下部から分泌される卵胞を成長させるホルモンが分泌されなくなる事があります。そのためいつまでも卵胞が成長せずに無排卵が起きる事があります。ヘビースモーカーなどタバコが原因となることもあります。

②高プロラクチン血症

プロラクチンとは、脳下垂体の全頭葉から分泌されるホルモンのことです。妊娠中や授乳中に多く分泌されます。通常プロラクチンは15ng/mlですが妊娠中以外でプロラクチンが30ng/mlを超えると異常増加となり高プロラクチン血症と診断されることになります。

プロラクチンが過度に分泌されると、黄体形成ホルモン放出ホルモンの分泌が阻害されて、卵胞の成長に欠かせない卵胞刺激ホルモンの分泌が妨げられ排卵が起こらなくなります。更にプロラクチンの分泌が増加すると、無排卵月経どころか月経すら起こらなくなります。

高プロラクチン血症の原因となるのは『脳下垂体に腫瘍』が出来た場合や薬物によるものです。高プロラクチン血症を引き起こす薬物は、主に向精神薬・胃薬・降圧剤・胃潰瘍の治療薬などです。

③多嚢胞性卵巣症候群

卵巣の皮膜が肥厚してかたくなってしまうことで、排卵がしづらくなり卵巣内に滞留してしまうことを多嚢胞性卵巣(PCD)と言います。多嚢胞性卵巣の中でも卵巣内の男性ホルモンが多く黄体機能不全となると、無排卵となってしまいます。これを多嚢胞性卵巣症候群(PCDS)と呼びます。

多嚢胞性卵巣症候群の原因は、肥満などにより血中インスリンが上昇して黄体形成ホルモンが過度に高くなることが原因と言われています。しかし、原因が不明のことも多いのが現状です。

④甲状腺疾患

甲状腺から分泌されるホルモンは、卵胞の成長には必要不可欠なホルモンです。甲状腺の機能が低下して十分な甲状腺ホルモンが分泌されないと、卵胞が成長せず排卵が起こりません。

無排卵はどうやって分かる?

無月経の場合は、生理があるかないかで判断することが出来るので非常に分かりやすいですが、無排卵月経の場合は自分で直感的に判断する事は難しくなっています。しかし、月経の状態によって無排卵月経である確率が高まります。通常の月経周期は28日となっており、それより数日前後する場合は問題ありません。しかし、生理周期が極端に長くにったり、短くなった場合は無排卵月経になっているかもしれないのです。

希発月経

希発月経というのは、生理周期が、39日異常と通常より長くなることです。希発月経のうち周期が51日以上となる場合はそのうち30%程度に無排卵がみられます。

頻発月経

頻発月経とは希発月経とは逆で、生理周期が通常よりもずっと短くなることです。 周期が24日以内になると頻発月経と言われるようになり、そのうち生理周期が19日以内になるとその60%に無排卵の症状が見られます。

基礎体温によって判断

無排卵かどうかを自分で確かめる方法として、基礎体温計をつけるという方法があります。基礎体温をつけることで、排卵しているかどうかを見分けることが出来るのです。正常な基礎体温とは、低温期と高温期の二層に分かれています。

排卵が起きると、黄体ホルモンであるプロゲステロンが分泌されるようになり、体温が上昇して生理がくる数日前から体温が下がります。高温期はおよそ14日間、そして低温期も14日間ほど続きます。低温と高温は0.3度から0.5度以上の差があるのが正常な二相性の体温です。

しかし全ての女性がこうした正常な基礎体温相になっている訳ではありません。中には高温期が短かったり、妊娠していないにも関わらず生理が始まっても高温期が続く場合などもあります。そして、高温期がなく低温期しかない一相性の基礎体温になると無排卵であることが分かるのです。

排卵検査薬の使用

排卵検査薬は、薬剤師のいる薬局等で購入する事が出来るアイテムですが、本来の用途は妊娠しやすい日を予測して性交渉をもつことで妊娠する確率を高める為の製品です。

ですから、無排卵月経であるかどうかを確かめるための正式なアイテムではありません。排卵検査薬の仕組みは排卵日が近くなると高濃度で分泌されるようになるLH(黄体化ホルモン)を尿から検出することで排卵日を予測します。そのため、実際に排卵したのかしていないのかを確かめることは難しいと言えます。排卵検査薬と名前はついていますが、実際はLHが分泌されているかどうかが分かるに過ぎません。

産婦人科で調べて貰う

産婦人科でも無排卵月経であるかどうかを調べることが出来ます。産婦人科では、主に血液検査によりホルモンの状態を確かめたり、超音波診断により卵胞の成長具合を定期的に調べることで無排卵であるかどうかを判断します。

しかし、病院で検査を受けるにしても無排卵であるかどうかを判断するには、基礎体温が何よりも重要になります。そのため排卵の有無を確かめる為には、最低3カ月間は基礎体温をつけ続ける必要があります。基礎体温は妊娠しやすい日を特定するために利用されることも多いですが、実はそれよりも無排卵月経であるかどうかを見極めるために役立つのです。

無排卵月経は改善することが出来るの?

無排卵月経になって問題となるのは、やはり妊娠に対する影響です。散発性無排卵周期症の場合は、治療を行わなくても妊娠する可能性はありますが、持続性無排卵周期症となってしまうと放置したままで妊娠することは出来ません。

無排卵月経となってしまう原因を上記にあげましたが、どの場合も無敗卵月経を改善するための治療方法や対策があるので安心してください。

①ストレスのない規則正しい生活

ストレスなどが原因でホルモンバランスが乱れるている場合は、根本的に生活改善するように心掛けましょう。食事や睡眠に気をくばり喫煙や飲酒にも注意した方が良いでしょう。

②高プロラクチン血症の治療

高プロラクチン血症が原因で無排卵となっている場合は、やはり高プロラクチン血症の治療を行うことが最善です。治療方法としては、高プロラクチンを引き起こた可能性のある薬物を中止する。プロラクチンを減少させる効果のある薬を飲むことがあげられます。

腫瘍による高プロラクチン血症には、薬物治療の他に外科的施術を行うこともあります。

③多嚢胞性卵巣症候群

まず、多嚢胞性卵巣症候群の場合は食生活や生活習慣の改善を心掛け、肥満の場合は適度なダイエットを行いましょう。しかし、上記でも説明した通り多嚢胞性卵巣症候群は原因がはっきりとしていないこともあり、根本的な改善が難しい病気です。そのため、排卵をさせるために排卵誘発剤を使用することが多くなっています。排卵誘発剤を使用すると、約7割から8割の確率で排卵が起こると言われています。排卵誘発剤には、飲み薬と注射のパターンがあります。

また、糖尿病の薬であるメトホルミンに排卵障害を改善する効果が認められています。そのため排卵誘発剤と共にメトホルミンが使用されることもあります。

無排卵月経まとめ

持続性無排卵周期症でも散発性無排卵周期症でも、妊娠する確率が低下したり、不妊の原因となることは間違いありません。無排卵月経の治療方法や改善方法は、生活習慣や食生活を整えること、そして無排卵月経となっている原因にあった治療を行うことです。中には、原因が不明であったり根本的な治療が難しい場合もあります。そんな時には、排卵誘発剤をつかって、強制的に卵胞を育てて排卵させる方法があります。

無排卵の状態で妊娠することはありませんが、無排卵月経だと診断されても適した治療を行えば妊娠することは可能なのです。まず、やるべきことは基礎体温をしっかりとつけて見ることです。そしておかしいと感じることがあれば、産婦人科を早めに受診することをお勧めします。