ママスタイル

妊活から出産、育児まで個別サポート-ママスタイル

突然赤ちゃんの声が枯れた!?原因と適切な対応をする為には?

January 17, 2016
約 9 分

新米パパママなら赤ちゃんの声が枯れてしまった時「赤ちゃんなのに声が枯れている!」と驚いて心配になることがあるかもしれません。普段はあどけない可愛らしい赤ちゃんの声が、急にガラガラになったりかすれたりしたら不安になっても当然です。赤ちゃんは声が枯れるイメージはあまり無いかもしれませんが、実は赤ちゃんは大人よりも声が枯れやすいものなのです。だから、赤ちゃんの声が枯れているだけで無闇やたらに心配する必要はありません。

ただ、声が枯れる原因も様々で、その中には放置することなくしっかりとした対応を行わなければいけないケースもあるのです。ですから赤ちゃんの声がどうして枯れてしまったのか、その原因を見極めることが大切となるんですね。

ここでは、赤ちゃんの声が枯れる主な原因とその対策について見ていきたいと思います。これで急な赤ちゃんの声枯れにも、慌てずに適切な対応をすることが出来るようになるでしょう。

赤ちゃんの声が枯れる原因ナンバー1は!「泣く」こと!

赤ちゃんの声が枯れる原因のナンバー1は「泣きすぎ」によるものです。大きな声で長時間泣いた後、声帯に一時的に炎症が起きることで声がかすれたり、出にくくなってしまうのです。長時間大泣きした直後に声枯れが見られるケースもあれば、翌日になってから声が枯れる始める事もあります。また1日ですっかり良くなる事もあれば、数日間声枯れが続く場合もあります。

他には何の変化も見られず、よく泣いた後に声が枯れている・かすれているなどの症状が現れた場合はまず心配ありません。

対策・普段通りに過ごしてOK
この場合は特に何の対策もしなくても、自然と声帯の炎症が治まれば声がれも改善していきます。病院へ行く必要はありませんし、例え行ったとしても診察をするだけで終わりです。

一番良い改善方法は、声帯を休めること。つまりあまり赤ちゃんを泣かせない様にする事で声枯れが早く改善します。

ですが赤ちゃんは泣くのが仕事の様なもの。大人しい赤ちゃんもいれば、大きな声で元気良く泣く赤ちゃんもいますが、それも全て産まれもっての個性だと言えます。泣きすぎが原因の声枯れは、必ず徐々に改善していきますから「泣かせないように!」と親があまり神経質になる必要はありません。

風邪や乾燥が原因の事も多い

次に赤ちゃんの声枯れで多いのが、風邪や空気の乾燥によるものです。声が枯れ始めたら鼻水が出ていたり、熱がないかどうかなどをチェックしましょう。場合によっては、風邪の引きはじめや治りかけの頃に声が枯れ出すこともあります。風邪による声枯れは、咳が出る事も非常に多いのですが必ずしも咳の症状が顕れる訳ではありません。

咳が出ていなくても風邪をひくと、喉に細菌やウイルスが付着する事で炎症を起こして声が枯れてしまうのです。また、身体に細菌やウイルスを侵入させないための防御反応としても炎症が起こります。

また空気が乾燥すると、喉に細菌やウイルスが付着しやすくなってしまい風邪を引き起こしたり、風邪にまでは発展しなくても喉に炎症が起きて声枯れの原因を作ってしまうのです。

対策・病院を受診したり部屋を加湿すること
風邪の症状が辛そうな場合、小児科で診察して貰うようにしましょう。声の枯れを治すというよりも第一に優先する事は風邪を治療することです。また声枯れ・風邪対策として湿度を快適に保つ事も有効です。湿度は40度以上60度以下がベストですね。湿度は高ければ良いという訳ではありません。あまりにも湿度が高すぎると、カビなどが発生しやすくなり逆に体調を崩しやすくなるからです。

リビングや赤ちゃんの眠る寝室は、湿度計を使ってきっかりと管理するようにしましょう。

※注意点

上記のように大泣きをした事や風邪が原因の場合、早く声の枯れを改善させる為にと赤ちゃんにはNGの行為をしてしまうケースがあります。それが「のど飴」や「はちみつ」を赤ちゃんに与える事です。確かにのど飴やはちみつは一般的に喉に良いと言われているものですから、喉の調子がおかしい…と感じた時に摂取した事がある人も多いでしょう。

赤ちゃんの声がかすれていたり、ガラガラしていると親としては可哀想になって一刻も早く何とかしてあげたいという気持ちになってしまいます。そのため、中にはのど飴を溶かして赤ちゃんに飲ませようとするパパ・ママもいるようですが、これは止めましょう。ほとんど効果は期待出来ませんし、そののど飴が赤ちゃんに良い成分で出来ているとは限りません。

また、はちみつは健康や美容に良い食品として有名ですが、1歳未満の赤ちゃんにはちみつを与える事は厳禁です。はちみつは栄養価が高く抗菌作用や抗炎症作用にも優れていますが、市販されているはちみつの5%程にボツリヌス菌という食中毒などの原因になる菌が含まれています。通常ボツリヌス菌は、人間の腸の中で増殖するはしませんが赤ちゃんの未熟で未発達な腸ではボツリヌス菌が増殖し菌から発生した毒素を吸収してしまう事で乳児ボツリヌス症を発症する可能性があるのです。ですから、声枯れを早く改善したいからといってこうした食品を与える事は避けなくてはいけないのです。

声帯結節

上記で赤ちゃんの声枯れは、長時間泣き続ける事で声帯が炎症を起こしたことが原因である場合が多いと説明しました。声枯れが慢性的になっている場合、声帯が炎症だけではなく結節(こぶ)が出来ている可能性もあります。これを声帯結節と言います。成人では、日常的に大声を張り上げる様な仕事に就いている方が鳴りやすいと言われていますが、泣き声や叫び声の大きな乳幼児にも炎症と共に結節が出来る可能性があるのです。

対策・経過観察
乳幼児の場合は、成長と共に気にならなくなる事が多いため治療を行うことはせず、経過観察となる事が殆どです。もし、治療をする場合は手術をする事になりますが、まだ赤ちゃんの段階でそこまでする必要はないと思われますし、医師でも勧めることはないでしょう。

声帯結束は、喉を休める事や声帯を上手く使う事を覚える事が大切です。しかし、当然赤ちゃんの場合はそうした事を自らに課すことは出来ません。なるべく大泣きさせたり、叫び声をあげさせない様に出来ればベストですが実際は難しい話ですね。

いずれ言い聞かせが出来る年齢になりますし、成長により気にならなくなる可能性もありますから穏やかな気持ちで経過観察していく事をお勧めします。親身に相談にのってくれる掛かり付け医を見つけると、親御さんの心も軽くなるのではないでしょうか。

胃食道逆流症(逆流食道炎)でも声枯れが

胃食道逆流症は、逆流食道炎といった方が聞き覚えがあるかもしれません。通常一度胃へと運ばれた内容物が再び食道へと上がってくる事はありません。しかし、胃の内容物や胃酸が食道へ逆流することを胃食道逆流症と言います。

もともと赤ちゃんは食道の括約筋がまだまだ未熟であるために、飲んだ母乳やミルクが逆流きて吐き戻す事が多いものです。月齢が上がるごとにこうした症状は少なくなっていくのが普通ですし、時たまミルクを吐き出すくらいなら問題はありません。しかし、慢性的な胃食道逆流症が起きると食道だけではなく声帯まで胃酸により炎症を起こす為に声枯れが発生します。

対策・ミルクや授乳中の体勢にも注意を
しかし、胃食道逆流症の大きな問題は声枯れではありません。声枯れは、胃食道逆流症で見られる症状の一つでしかないのです。胃食道逆流症は、大きな健康被害をもたらす可能性も十分にあるため酷い場合は、医師の診察が必要になります。また、授乳中の体勢に気をつけ授乳後もしばらく縦抱っこの状態にして逆流を防ぐ工夫をしましょう。専用のミルクを飲ませる等といった方法もありますから、医師からアドバイスを受けると良いでしょう。

喉頭乳頭腫による声枯れには気をつけましょう

喉頭乳頭腫とは、声帯からヒト乳頭腫ウイルス(HPV)が感染することで起こります。乳頭腫が出来る事により声が出にくくなり、声がかすれるようになります。腫瘍は良性のものですが、乳幼児の場合は気道が狭くなる気道狭窄により声が出にくくなるだけではなく、呼吸がしにくくなるケースがあります。そして酷いと呼吸困難になったり、チアノーゼが発生します。

乳幼児の場合は、性病であるコンジローマに感染した母親の経膣分娩による産道感染により喉頭乳頭腫を発症します。

対策・妊婦検診をしっかり受ける・専門医の診察を
コンジローマとは膣の周辺に複数のイボが発生する性病で、放置すると数が増え大きくなってしまいます。潜伏期間がまちまちで、感染から数年経ってから発症する事も珍しくありません。産道感染する確率は決して高くありませんが、妊婦健診によりコンジローマ感染が発覚すれば帝王切開を勧められる事もあります。

万が一赤ちゃんの声枯れが治まらず酷くなる傾向にあり、声枯れだけではなくぜいぜいとした喘鳴音が聞こえたり顔色が悪い場合は、一度専門家の診察を受けるべきです。

赤ちゃんの声枯れとの原因と対策のまとめ

赤ちゃんの声枯れは珍しいものではなく、その多くは心配のいらないものです。一時的な声帯の炎症が治まれば薬や治療も必要なく自然に改善されます。風邪が原因の場合の声枯れも、風邪が治ると共に改善していくでしょう。泣きすぎによる炎症や声帯結節の場合は大声を出さない、声帯を酷使しない事が大切ですが赤ちゃんには難しいので、室内の空気を乾燥させないように快適な湿度を保ち喉を潤わせるように心掛けましょう。

しかし、一方で医師の診察や治療が必要な病気の症状のひとつとして声枯れが発生するケースもあります。胃食道逆流症や喉頭乳頭腫などには気をつけ、適切な処置を行う必要があります。この場合は、声枯れだけではなく他の症状もあらわれるので注意深く観察して症状を見逃さない事です。

多くの場合は、泣きすぎによるものですから数日様子を見て治まるようなら心配する必要はありません。