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抱き癖を意識しすぎてサイレントベビーに。泣き続ける赤ちゃんへの正しい接し方

February 6, 2016
約 9 分
抱き癖を意識しすぎてサイレントベビーに。泣き続ける赤ちゃんへの正しい接し方

赤ちゃんの抱き癖って聞いた事がありますか?年配の方に「赤ちゃんが泣いて直ぐに抱っこをすると抱き癖がつくから駄目」と言われた経験があるお母さんもいるかもしれませんね。

赤ちゃんが泣いて直ぐに抱っこをすると、赤ちゃんが抱っこをして貰う為にお腹が空いたりオムツが汚れてたりという理由が無くても、泣いて抱っこを求める様になると言われています。 

しかし、現在では抱き癖って本当にあるの?そもそも抱き癖って悪いものなの?と色々な意見がある様です。確かにいつでも抱っこを求めて泣いてばかりいる赤ちゃんは、体がひとつしかないお母さんにとっては大変なものかもしれません。そこで、抱き癖について色々な側面からその見解や対策について見ていきたいと思います。

抱き癖という言葉はどこから言われるようになったのか?

抱き癖という言葉はどこから言われるようになったのか?抱き癖という概念は、いつ頃からあったのでしょうか?実は抱き癖という概念が浸透した背景には、アメリカで発行された一冊の育児書に発端があるようです。

その育児書は、1946年に出版されたスポックマン博士の育児書というものです。日本語にも訳され、世界的なベストセラーとなった著名な育児書です。日本では1960年代から1980年頃までは出産祝いとしてこの育児書が贈られる事が定番であった位に人気を博していました。

このスポック博士の育児書の中で推奨されていたのが、子供の自立心を育てる子育て方法だったのです。

赤ちゃんが泣いたからといって、親やまわりがすぐに抱っこをしていては、子供の自立心が育たないというのがスポック博士の育児の理論でした。

こうした育児書の内容に沿った育児が一般的だった世の中で子育てをしてきた当時の世代の方にとっては、抱き癖は今でも悪い事という認識が強いようです。

そのため、中には若いお母さん達が泣いた赤ちゃんを抱っこしようとすると「抱き癖がつくから」と注意する事があるんですね。

実際に抱き癖はあるの?

実際に抱き癖はあるの?抱き癖をつけるのが悪いと言われるようになった理由はお分かり頂けたと思いますが、実際「抱き癖」というものはあるのでしょうか。

なんとこの抱き癖、医学的にみても何の科学的根拠はないのです。抱き癖はある、と考えている人もいますがその場合の理由も自身の子育て体験であるなど客観的なものではありません。

もちろん抱き癖なんて無い!とも言えないのですが結局のところ赤ちゃんの個性によるところが大きい様に思えます。

産まれた時からよく泣く赤ちゃんもいれば、泣く事が少なく手の掛からない赤ちゃんもいます。つまり、抱き癖がついたから赤ちゃんがよく泣くようになった訳ではなく、元々よく泣く赤ちゃんだから頻繁に抱っこしていたのが、抱き癖がついたと見られる様になったというのが本当のところではないのでしょうか。

同じ赤ちゃんであっても臆病だったり人見知りの激しい赤ちゃんもいますし、好奇心大勢でお母さんから離れても特に気にしない性格の赤ちゃんもいますよね。後者の様な性格の赤ちゃんの場合、頻繁に大人に抱かれていたからといって「抱き癖」といわれる様な癖はつきません。

逆に前者のような赤ちゃんの場合は、もともと良く泣く事が多いでしょう。そして抱きしめて貰えば安心しますから、泣き止みます。すると如何にも抱き癖がついてしまった様に見えるものです。

もちろん赤ちゃんも成長と共に知恵がつき感情も豊かになっていきます。言葉を話せない分、構って欲しい時に泣く事だってあります。しかし、それは抱き癖とは言えないでしょう。

お腹が空いたなどの生理的欲求だけではなく、お母さんの抱っこを求めて泣くのは、自我が芽生えてきた事による素晴らしい欲求だと言えるはずです。

抱っこの要求を無視する事でサイレントベビーに?

抱っこの要求を無視する事でサイレントベビーに?最近では、泣いたら思う存分赤ちゃんを抱っこしよう!抱き癖を怖がる必要はない!というのが多くの育児評論家や小児科医の意見となっています。

抱き癖にのみならず、昔は育児の常識であった事が現在の非常識になっているケースは沢山あります。

昔は自立心を育てるとしていた泣いても直ぐに抱っこをしないという方針が、今やサイレントベビーを作る要因とされているのです。

サイレントベビーとは何か?聞いた事がない人もいると思うので簡単に説明してみましょう。

泣いているにも拘わらず放置される事で親子の間の信頼感が育たず、欲求に答えて貰えない=泣いても無駄だと潜在意識に植え込まれてしまう事で感情表現の乏しい赤ちゃんになってしまう事です。こうした赤ちゃんをサイレントベビーと呼びます。

単純に泣かない赤ちゃんというのではなく、表情や喜怒哀楽といった感情が乏しくなり、成長してからもコミュニケーション障害を産むなど様々な弊害が生じるのが大きな問題です。

現在の子育て方法として、赤ちゃんは思う存分に抱っこする事こそが良識であるとされているのです。

抱っこしてあげる事で赤ちゃんの社会性が育つ

赤ちゃんを抱っこしてあげる事で社会性が育つ赤ちゃんに精神的な成長と安心をもたらし、社会性を育てるオキシトシンというホルモンがあります。このオキシトシンは、赤ちゃんを抱っこするなどしてスキンシップをすると多く分泌される事が分かっているそうです。

またオキシトシンは、赤ちゃんだけではなく抱っこする側にとっても良い影響をもたらします。母親の場合は、母乳の出が良くなったり子宮の回復に役立つなど非常に大切なホルモンです。

また父親も赤ちゃんを抱っこする事により、このオキシトシンが分泌され我が子に愛情が芽生え父性が産まれます。

ですからお母さんだけではなく、お父さんにもドンドンも赤ちゃんを抱っこして貰いましょう。抱っこを始めとしたスキンシップは、親子の信頼関係の絆を強くし赤ちゃんの健全な成長の為に欠かせないと言えるでしょう。

抱っこできないときはアイテムを活用してみましょう

色んなアイテムを活用してみて赤ちゃんとのスキンシップをが大切な事は分かりましたが、赤ちゃんのお世話に加えて、家事や上の子供達のお世話もしなければいけないお母さんにとって、赤ちゃんを抱っこしたくても出来ない時があります。

また、いくら赤ちゃんといっても日々成長していく子供を抱っこし続ける事で腱鞘炎を起こしてしまう事もあります。そんな時には市販のアイテムを使って見るのも良いでしょう。

スリング

新生児から使えるスリングはお母さんの大きな味方です。赤ちゃんもお母さんのお腹の中にいた時の様な安心感を味わう事が出来るというアイテムです。

特に3ヶ月未満の赤ちゃんにはスリングが非常に有効的だと言われています。その理由は、新生児が一番落ち着く体勢というのが背骨を丸めたCの字になっているからです。

スリングはこの体勢を保つ為に最適のアイテムなんですね。様々なメーカーからスリングが発売されていますから、赤ちゃんだけではなくお母さんの身体にあったものを選びましょう。

抱っこひも

最近のおんぶ紐は、多機能化しており通常のおんぶだけではなく横抱っこや縦抱っこまで出来るアイテムが多いですね。ですが、よく泣く赤ちゃんには多機能タイプよりもよりシンプルな抱っこひもがオススメです。

泣いた時にさっと抱っこ出来るためには、シンプルな物の方が使いやすいでしょう。

こうしたアイテムを使用すれば、抱っこをしていても両手を使うことが出来ますし、腱鞘炎にもなりにくいので抱き癖云々にかかわらず一つは我が子にぴったりのスリングや抱っこ紐をそばにおいておきたいものですね。

すぐに抱っこ出来なくても心配しないで

すぐに抱っこ出来なくても心配しないでここまで赤ちゃんの抱き癖は悪いものではなく、そもそも医学的な根拠がないと説明してきました。今では昔と全く逆で、泣いても放置する事でサイレントベビーになると問題視されている事も話しました。

しかし、お母さんだっていつでも直ぐに泣いている赤ちゃんを抱っこ出来る訳ではありません。家事をしていたり、上に兄弟がいる場合は特に赤ちゃんに手を掛けられない事もあるでしょう。

泣いたら直ぐに抱っこをする育児がもてはやされ、泣いている赤ちゃんを放置するとサイレントベビーになる等といわれる現在、逆にこうした育児の良識に追い詰められてしまうお母さんがいるのも事実です。

上の子供のお世話中に、泣いている赤ちゃんを少し放置していたからといって悪い影響が起こる訳ではありません。

自分がご飯を食べている時、トイレへ行っている時、赤ちゃんがぐずっているからといって間髪おかず駆けつけなければ親子間の信頼関係が育たない訳でもありません。

子育てをしていると何事も真面目に受け取り過ぎて融通が効かなくなる事があります。それだけ子供に一生懸命という事ですが、ひとつの育児方法に振り回され過ぎる必要はないという事です。泣いたら直ぐに抱っこをしなければいけないという脅迫観念に捕らわれる事は、抱き癖がつくからと赤ちゃんを放置するのと同じ事なのです。

赤ちゃんは泣く事でストレスを発散させ、腹筋や肺を鍛える事もまた事実なのですから、ゆったりとした大らかな気持ちで子育てをする事が大切です。

終わりに

抱き癖時代が変われば、推奨される育児方法も変わるもので今では「抱き癖がつくから泣いても放置する」という考え方は古いと言われています。ですから、抱き癖という言葉は頭の中から消去してしまって構いません。

赤ちゃんが抱っこで泣き止むのはある意味当たり前の事で、また自分を保護してくれる親や大人を求めて泣くのも当然なのです。

確かに常に抱っこを求めてくる様な赤ちゃんもいますが、それは抱き癖がついたからではなくそもそもの性質的なものと言えます。

最近は、抱っこ不足はサイレントベビーになると問題視される事も多いのです。ですから自分の心にも身体にも余裕があるのなら、思う存分赤ちゃんを抱っこしましょう。

抱っこは、赤ちゃんにとっても親にとっても良い結果を産んでくれる大切なスキンシップ方法の一つです。スリングや抱っこ紐を使えば身体の負担も軽減し、手軽に抱っこが可能となりますよ。

ただし、何が何でも赤ちゃんが泣いたら直ぐに抱っこをしなければいけない訳ではありません。体調が悪かったり、ケガをして泣いているという訳でなければ、ある程度泣かせて置く事があってもいいのです。

サイレントベビーという言葉が一人歩きして、逆に抱っこする事がストレスになっては意味がないからです。