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無痛分娩と和痛分娩の違いと7つの方法

February 20, 2016
約 8 分
無痛分娩と和痛分娩の違いと7つの方法

可愛い赤ちゃんと出会う為のお産。しかし、お産の痛みに誰もが少なからず不安を抱くものでしょう。

小さな赤ちゃんとはいえ、狭い産道を人間が通り抜けてくるのだから、個人差はあれども出産には激しい痛みを伴います。

出産時の痛みは3期に分けられ、軽めの陣痛から始まり、子宮口が開き赤ちゃんが産道を進み外へ出ようとする際に痛みはピークへと達するのです。

しかし、世の中にはそんな出産の痛みや辛さを軽減してくれる出産方法があります。それが、無痛分娩・和痛分娩と呼ばれるものです。ですが、日本では昔から出産に痛みはつきものと自然分娩が称賛される傾向にあり、諸外国と比べてこうした苦痛の伴わない分娩方法が中々浸透しなかったのです。

ここへきて、やっといわゆる「自然分娩」以外の方法での出産を希望する妊婦さんが増え、実際に希望した方法で出産出来る医院も多くなってきました。

それでもまだまだ無痛分娩って何?危険はないの?など正しい知識を持たない人々が多いものです。

また、「結局無痛分娩と和痛分娩のどっちを選べばいいの?」「ふたつの違いはなに?」という妊婦さんも少なくありません。

そこで無痛分娩と和痛分娩の違いを主軸に、出産方法の特徴やメリットデメリットも踏まえて説明していきたいと思います。

そもそもどんな痛みを感じるの?

出産の痛みの感じ方は、人によって異なるもので、生理痛の何倍もの痛みと言う人もいれば、下痢の痛みを強烈にしたものなど表現の仕方も様々です。

今までに体験した事のない、言葉では表せない様な痛みという人も少なくありません。

出産の痛みというのは、子宮が激しく収縮される事による痛みと、産道に与えられる刺激による痛み、会陰が思いっきり引き伸ばされるために起こる痛みです。

初産の人ほど痛みを強く感じる事が多く、また出産にも時間がかかります。陣痛が始まってから24時間以上掛かる事はザラにあり、その痛みが数日に及ぶことさえあるのです。

無痛・和痛分娩のメリットは?

お産の進みが遅く、長時間強烈な痛みが続くと母親はろくに眠る事も食べる事も出来なくなり無駄に体力だけが奪われていきます。

すると、いざ出産となった時にいきむ力がなかったり、産後の回復が思わしくないといった問題が出てくるのです。痛みを軽減することで、母親の体力を温存し、出産がスムーズに進んだり産後の回復を早める為に無痛・和痛分娩は役立ちます。もちろん、出産の恐怖を減らすという精神的なストレスを減らすためにも役立ちます。

こういったことが無痛・和痛分娩の大きなメリットと言えるでしょう。

無痛・和痛分娩のデメリットは?

メリットだらけに見える無痛・和痛分娩ですが、もちろんリスクがない訳ではありません。

どんな手段を選択するかによって異なりますが、例えば麻酔により母親の具合が悪くなる事なども考えられます。こうした軽い副作用は、結構な頻度で見られるのですが、そのうち自然と回復するのであまり心配する必要はないでしょう。

しかし極めて稀だとはいえ、重篤な障害が残ったり命の危険性が全くないという訳ではありません。ただ何度も言いますが、こうした重度の副作用や失敗は稀となります。

また、麻酔を早くうちすぎた為に痛みのピーク時に麻酔が切れたり、逆に麻酔が効かないうちに痛みがピークになるといったミスは、案外多いものです。

無痛・和痛分娩をしたのに、意味がなかったと嘆く出産経験者も少なくありません。しかし、これは和痛・無痛分娩のデメリットというよりも医師の腕に左右されるデメリットと言えるかもしれませんね。

無痛分娩・和痛分娩何が違う?

無痛分娩と和痛分娩の漢字を見比べてみると、前者は「痛みの無い分娩」後者は「痛みを和らげる分娩」と解釈する事が出来ます。

実際に、無痛分娩は全く痛みがないけれど、和痛分娩は多少の痛みがあるものと思っている人が多い様です。しかし、実際には無痛分娩と和痛分娩にはガイドライン等による確かな違いが定められている訳ではありません。

ですからある意味、無痛分娩と和痛分娩との違いは呼び名の違いだと言えるのです。呼び名の用いられ方は、それぞれの病院によって異なるため同じ方法による出産であっても一方の病院は、無痛分娩と呼び一方は和痛分娩として扱っている事もあるのです。

ですから、もし無痛分娩または和痛分娩を希望しているのなら、名前だけではなくその病院ではどんな方法で行うのかという事をしっかりと確認しておかなければいけないのです。

どんな方法があるの?

無痛分娩も和痛分娩も、分娩時の痛みを軽減して、母体に掛かる負担を極力取り除くことを目的とした出産方法です。以下に、こうした無痛・和痛分娩の一般的な方法を紹介していきましょう。

①硬膜外鎮痛方法

硬膜外鎮痛方法は、分娩時だけではなく様々な手術の際に用いられるもので、その鎮痛効果は強力です。脊椎から針を刺し、硬膜外腔に薬を注入する事によって痛みを伝える神経を遮断する方法となります。

鎮痛効果は高いのに、意識ははっきりとしているので、赤ちゃんが産まれた時の産声などをしっかりと聞く事が出来ます。

しかし、副作用として下半身に力が入りにくくなる、血圧が低下して気分が悪くなる、身体に痒みを感じる事がよくあります。

また中には、まれに重篤な副作用が起きる場合もあるという事も覚えておきましょう。

②静脈麻酔

静脈麻酔も無痛・和痛分娩の代表的な方法です。

静脈に点滴や注射をするもので、意識がなくなり赤ちゃんの産声を聞けなかったり赤ちゃんが寝ぼけた状態で産まれてくるケースもあります。

③会陰部神経麻酔法

赤ちゃんが出てくる時に引き伸ばされる会陰の痛みを取り除く方法です。陣痛の痛みは取り除く事が出来ませんが、赤ちゃんには全く影響する事もありません。

④筋肉注射

陣痛の痛みを軽減する為に、筋肉に痛み止めの注射を行います。途中で痛み止めが切れた場合は追加で注射をすることがありますが、全く痛みが無いという事はありません。

⑤アロマセラピー

自分の好きな香りのアロマの香りに包まれながら心身ともにリラックスした状態で出産に望む方法です。

医院によってヒーリングミュージックとアロマを組み合わせたり、アロマを使って陣痛の痛みが和らぐ様にマッサージが行われます。

分娩中の痛みよりも、陣痛時を以下に楽に乗り切れるかに焦点を当てた方法だと言えるでしょう。

⑥リフレクソロジー

リフレクソロジーは、反射区を用いたツボ押しの事です。

病気の緩和ケアや疲労した身体の回復の為に行われるリフレクソロジーを陣痛の痛みを軽減する為に、アロマセラピー等と組み合わせて行われる事が多くなっています。

緊張した身体をほぐして、お産をスムーズに進める効果も期待出来ます。

⑦笑気ガス

海外では、陣痛の痛みを逃すためによく利用されるのが笑ガスです。

分娩が始まったら使用出来ませんが、手軽に使えて陣痛による体力の消耗を抑える事が可能です。ただし、日本では笑気ガスを出産の場で使う事はあまり見られないようです。

このように、お産の負担を軽くするには多くの方法があります。無痛分娩と和痛分娩の区分は明確ではないと言いましたが、上記で紹介した⑤アロマセラピーや⑥リフレクソロジーは、肉体的な痛みを取り除くよりも精神的な負担を軽減する効果によりお産を楽にする方法であるため、多くの医院では無痛分娩ではなく和痛分娩に分類する事が普通です。

また、硬膜外鎮痛方法を無痛分娩、筋肉注射は和痛分娩とする医院も少なくありません。

受けられる病院に違いはあるのか?

病院によって無痛分娩も和痛分娩も取り扱っていないケースもありますし、両方を行っているところ、またどちらか一方のみを扱っているなど色々です。

また無痛分娩・和痛分娩ともに行っている病院の中には、和痛分娩は誰でも希望することが出来るが、無痛分娩は医師が必要だと認めた人にのみ行うと決めているところもあります。

無痛・和痛分娩を行っていても、希望通りにいかない病院もあるという事でしっかりとリサーチしておく必要がありますね。

また、最近では助産院での出産や自宅での出産を希望される方も多くなっていますね。助産院では、麻酔や痛み止めを注射したり点滴するような無痛・和痛分娩は行っていません。行っていないよりも手掛ける事が出来ないと言えるかもしれません。

しかし、助産院であっても和痛分娩を看板に掲げている場合があります。その場合の和痛分娩とは、アロマセラピーやリフレクソロジーをとりいれたお産や呼吸法により痛みを逃すお産を指しているのです。

まとめ

無痛分娩と和痛分娩に明確な違いは定められていないという事に驚いた方もいるのではないのでしょうか?「無痛分娩と和痛分娩のどっちを選ぼう?」なんて迷っていた妊婦さんは、拍子抜けしてしまうかもしれませんね。

ただ、病院によっては無痛分娩とはこういった方法で行うもの、和痛分娩とはこういったもの、と独自に定義している事もあります。その定義が、どこの病院でも通用する訳でないという事は覚えておきましょう。

無痛分娩・和痛分娩という名前で選択するのではなく、どんな方法で出産の痛みを軽減するのかその内容が大切なのです。

和痛分娩をやっているから、と選んだ病院で実は自分の希望する硬膜外鎮静法は不可能だったなどという選択ミスがあってはいけません。

看板やホームページだけでは判断出来ない事もありますから、直接相談してみるのも一つの方法だと思います。それくらい無痛分娩と和痛分娩の違いは曖昧で、病院によって異なるという事なのです。

無痛分娩と和痛分娩はある意味でイコールであり同様のものだと思っても構いません。ですが、病院によってはこの2つが区別されている事があります。

ですからここで言える事は、無痛分娩も和痛分娩も自然分娩よりもお産の負担を心身ともに軽くして、産後の回復を助ける為のものという事です。