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乳幼児のための予防接種!種類や受け方、注意ポイントは?

March 12, 2016
約 8 分
乳幼児のための予防接種!種類や受け方、注意ポイントは?

予防接種は、病気から身を守る免疫をつけるためにワクチンを投与することで、経口投与や注射による接種方法があります。予防接種をしたからと言って、必ずしも病気に感染しないという訳ではありませんが、免疫により症状が軽く済む事が多いのです。
予防接種には、一定の年齢になったら極力接種するように務めなければいけないと定められている定期接種、希望者のみが受ける任意接種があります。

定期接種の場合は、接種が定められている年齢なら無料で受ける事が出来ます。一方、任意接種では基本的に自己負担となりますが、自治体が補助を出しているケースもあります。
大体生後2、3ヶ月から3歳頃までは、予防接種のスケジュールがハードになる事が多いので、計画的な接種を心掛けなければいけません。

定期接種

任意接種は、種類により受ける期間が定められています。さらにその範囲内で接種の標準時期(年齢)、積極的な接種が推奨される時期と分かれているんです。
もし、政令で定められた期間を過ぎてしまった場合は、任意接種として自己負担をして受ける事になります。

HiB

接種が定められている年齢:生後2ヶ月から5歳
インフルエンザ菌 b型に対する免疫を作る為のものです。インフルエンザ菌 b型とは、冬季に流行するウイルス感染のインフルエンザとは異なります。
喉頭蓋炎、肺炎やHib髄膜炎を引き起こす可能性があり、特にHib髄膜炎は麻痺やてんかん、精神遅滞などの重篤な症状が出たり場合によっては命を奪う危険性もある恐ろしい病気です。

Hibワクチンは安全性が高く、副反応はほとんど起こりません。
稀に一時的に皮膚に赤みが現れる事がありますが、気にしなくても大丈夫です。

Hibワクチンは、接種開始年齢によりその後の接種回数が異なります。年齢が低いスタートな程、多くの回数の接種が必要で期間をあけて数回に渡り接種します。
1歳以上になると1回の接種のみとなりますから、他の予防接種との兼ね合いもみてスケジュールを組みましょう。

肺炎球菌

接種が定められている年齢:2ヶ月から5歳
小児用肺炎球菌ワクチンは、不活化ワクチンで13種類の肺炎球菌の予防に効果的です。
肺炎球菌ワクチンも接種開始年齢により回数が異なりますが、標準的な接種年齢は初回接種が2ヶ月から6ヶ月で計4回と初回1歳で計2回です。

用肺炎球菌ワクチンはWHOが最重要ワクチンに定めているもののひとつです。
副作用としては、発熱が起こるケースがありますが大抵はすぐに下がり心配ありませんが、症状が長引くなどの異常を感じられたら医師の診察を受ける必要があります。

DPT-IPV

接種が定められている年齢:生後3ヶ月から7歳まで
DPT-IPVとは4種混合ワクチンのことで、ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオの事です。3ヶ月から1歳までの接種が推奨され、3回目から1年あけて4回目を接種します。さらにジフテリアと破傷風の混合ワクチン(DT)を11歳から13歳になるまでに2期を受ける必要があるので忘れないようにしましょう。
副反応としては、腕が腫れる赤くなるといった反応が出る事があります。

BCG

接種が定められている年齢:生後1歳になるまで
BCGは結核菌予防のワクチンです。
BCGは結核性髄膜炎などは80%・肺結核は50%は予防することが出来るそうです。

副作用としては、脇の下のリンパが腫れる事があり、極めて稀な副反応としてはBCG骨炎があります。
また生まれつき免疫不全の子供には接種する事が出来ません。

MR

接種が定められている年齢:第1期、1歳から2歳 第2期5歳から7歳
麻疹と風疹の混合生ワクチンです。麻疹は、重篤な症状を引き起こす病気であり、昔は麻疹により命を落とす乳幼児も多かった病気となります。日本小児科学会や日本小児科医会では1歳になって直ぐのMR接種を勧めています。
副作用として軽い発疹や発熱が起こることもあります。

水痘

接種が定められている年齢:1歳から3歳になるまで
水疱瘡を防ぐためのワクチンですが、今までは任意接種のひとつでした。2014年に定期接種となり、初回接種から3ヶ月後に2回目を行いしっかりと免疫を確保します。

そのほかにも、定期接種には日本脳炎・HPV・B類疾病であるインフルエンザや23価多糖体の肺炎球菌があります。
定期予防接種というと、必ず接種する様に国から定められたものだと思っている人もいるようです。しかし、定期接種も実は強制ではなく、積極的な接種を国が推奨しているというだけなのです。
とはいっても、感染すると重篤な症状を起こしやすいA類疾病にあたる定期接種は、ほとんどの親が子供に受けさせているのが実情です。こういった予防接種は、多くの人が行う事で意味があるものですから、きちんと受けさせる様にしましょう。

任意接種

現在行われている任意接種には
・B型肝炎
・ロタウイルス
・おたふく風邪
・A型肝炎
・破傷風トキソイド
・髄膜炎菌
・黄熱
以上の予防接種があります。
任意接種であってもいつ行っても良い訳ではありません。髄膜炎菌は産まれてから直ぐに予防接種が出来る事になっていますが、国内では2歳未満の乳幼児への安全性は実証されていません。おたふく風邪の予防接種も1歳の誕生日をむかえなくては受ける事が出来ません。
任意接種の場合、病院によって料金が異なりますが、どの予防接種も決して安くはありません。大体5千円から1万円程度となり、中には免疫をしっかりとつける為には複数回の接種が必要なワクチンもあります。

そういった事もあり、任意接種を受けるかどうか迷うお父さんお母さんも多いと思います。受けた方が良いかどうかは、環境にもよりますし一概にはいえません。
しかし、共働きで子供を保育園に預けて働く場合は、出来るだけおたふく風邪などの流行しやすい病気の予防接種は受けさせた方が良いでしょう。また、おたふく風邪等は子供のうちに羅感すると症状も軽く済むのですが、大人になってから掛かると症状が重く入院を余儀なくされるケースも少なくありません。

また、中には基礎疾患の問題で予防接種を受けたくても受けられない子供達もいます。そういった子供達が病気に感染すると、健康な子供に比べて症状は重くなり、命の危険性も考えられるのです。予防接種は、我が子の身を守るだけではなく、病気の大きな流行を防ぐことにより、そうした基礎疾患のある子供達を守る事にも繋がっていることを覚えておきましょう。

予防接種のスケジュールのたてかた

定期接種は全て受ける事を前提とした場合、どの予防接種をいつ受けるのかそうしたスケジューリングは非常に大切です。
ワクチンには、生ワクチンと不活性ワクチン、トキソイドの3つがあります。基本的に日本では別の種類のワクチンを接種する時には、一定の間隔をあける必要があります。
例えば生ワクチンを摂取した場合、次は27日間以上間隔をあける必要がありますし、不活性化ワクチンは6日以上間をあけなければいけません。

しかし、実は同時に複数の種類の予防接種をする事が出来るのです。日本ではまだまだ予防接種は単独接種が基本ですが、海外では同時接種が基本となっています。
同時接種でも安全性や副作用は変わりませんから、時間的にも無駄を省くことが出来ます。また、単独接種の場合は、間をあける必要があるために複数の種類の免疫を得るには、非常に時間が掛かってしまうのです。そうすると、予防接種をする前に病気に感染してしまう可能性も否めません。
複数の抗体を一度に獲得出来る同時接種は、こうした乳幼児の健康を守るためにも有効なのです。

何故、ワクチンの同時接種が可能なのにもかかわらず、次の接種までに時間をあけなければいけないのか疑問に感じてしまいますよね?
それは、予防接種の副作用はすぐに起きず後から出る可能性もあるため、直ぐに次の接種をしてしまうと、どちらに反応したのか判断がつかなくなるため等と言われていますが、実際のところ大きな根拠がある訳ではない様です。

そのため、最近ではなるべく小さいうちから免疫をつける為に、同時接種を推奨する小児科医も増えてきました。その一方で、まだまだ単独接種しか行っていない医師も多いため、よく考えて予防接種の計画を立てる必要があります。
もし、計画をたてるのが難しいようであれば、掛かり付けの医師と相談しながら決めていくのも良いでしょう。

予防接種による健康被害

親が子供に予防接種を受けさせるのは、可愛い我が子の身を病気から守り健やかな成長を願っているからに他なりません。
しかし、そんな予防接種で逆に副反応が起きることもあります。多くの副反応は軽いもので、自然と症状は回復するのが普通です。

しかし、時として重篤な症状が現れることもあります。最近では、子宮頚癌を防ぐHPVワクチンの副反応が大きな問題となった事が記憶に新しいでしょう。
約3年間で、HPVを接種した人のうち何と重篤な副反応が起きた例は800件以上。しかも、一過性の副反応ではなく持続的な後遺症で何年も悩んでいる人がいるのです。
そのため、現在ではHPVは積極的な推奨は差し控えられています。
予防接種は、こうした事例も考慮しながら子供に受けさせるか受けさせないか判断していく必要があるのです。

予防接種をする際に気を付けること

予防接種をする日の朝は、赤ちゃんの体調に注意を払わなければいけません。体温は病院でも測定する事が多いですが、家でもしっかりと測定しておきましょう。熱が37.5度以上あると残念ながら予防接種を受ける事はできません。
また赤ちゃんの機嫌や便の調子にも気を配ってくださいね。

まとめ

定期接種は国が受ける事を強く推奨している予防接種で料金は公費で負担されます。そして任意接種は自費により個人的に受ける予防接種で、どちらも強制的なものではありません。
予防接種の仕組みは、普遍的なものではなく年々変化しています。そのため、産まれた年によって接種の仕方などが変わってきます。

何の予防接種をどの様に受けるのかよく考えた上で、我が子に一番良い予防接種のスケジュールをたててあげたいものですね。