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乳腺炎の原因・症状そして予防や対処法とは?

May 23, 2016
約 6 分
乳腺炎の原因・症状そして予防や対処法とは?

授乳中の約2割が悩まされるという乳腺炎。

大した事はないと思いがちですが、いざ自分が罹患してみると乳腺炎がいかに辛いものかが分かるでしょう。
乳腺炎の症状が酷くなると、時には入院しなければいけないケースになる事もあるんです。ですから、辛い症状に悩まされる事がないように乳腺炎の予防方法について勉強しておきましょう。

しかし、どんなに予防をしていても体質などによって乳腺炎になりやすい人もいます。もしも、乳腺炎になってしまった時は、どのような対処をすれば良いのかについても併せて覚えておく様にして下さい。

母乳が出る仕組みを知ろう

乳腺炎について触れる前に、母乳の出る仕組みについて見ていきましょう。

妊娠をすると母乳を出す準備として乳腺が発達し、乳房が大きくなります。
妊娠をした事でバストのサイズが数カップアップしたという人も多いでしょう。
妊娠中は、乳腺は発達するものの女性ホルモンの一つであるエストロゲンが多く分泌される為、母乳の分泌は抑制された状態になっています。
それが出産で胎盤が母体から排出されると共に、エストロゲンの分泌も減少し、反対に母乳の分泌が促進されるのです。

また、赤ちゃんに吸われることによってプロラクチンというホルモンが増加する事で乳腺で母乳の生成を促進してくれます。
更にオキシトシンというホルモンが母乳を乳管から乳頭まで運び、赤ちゃんの栄養となるのです。

乳腺炎には2種類ある!

乳腺炎には、「うっ滞性乳腺炎」「急性化膿性乳腺炎」があります。

①急性うっ滞性乳腺炎

【原因・症状】

まず上記に上げた中で、授乳中の女性に一番多いのがうっ滞性乳腺炎です。
うっ滞性乳腺炎は簡単にいうと、母乳が乳腺に詰まって炎症を起こす事です。
乳房が熱をもったように腫れ疼痛を感じ、胸がカチカチに固くなってしこりが出来たり、微熱~高熱を出すこともあります。

原因としては、乳汁が生産される量が排出量を上回ることです。赤ちゃんがあまり母乳を飲んでくれなかったり、陥没乳頭で赤ちゃんが上手く乳首を吸えない事が考えられます。
また乳管が狭く、乳腺で生産された乳汁が上手く流れないことでも母乳が詰まりうっ滞性乳腺炎になることもあるのです。

【予防・対処方法】

うっ滞性乳腺炎の一番の予防は、詰まりの原因となる乳汁を溜めておかない事です。
赤ちゃんになるべくおっぱいを飲んで貰うようにしたり、自分で搾乳して乳汁を外に出す様にしましょう。
また正しいマッサージも効果的です。
お風呂で体を温めるのも、乳腺を開き乳汁が出やすくなるのでお勧めです。

しかし、うっ滞性乳腺炎の予防方法と対処方法では違いがあります。
まず、うっ滞性乳腺炎になりそうという時は、上記の方法を試すと問題が解消される事も多いでしょう。
ですが、胸の強い痛みや発熱、しこりなどの症状が出ている場合は入浴やセルフマッサージは逆に症状が悪化してしまいます。
たかが乳腺炎と思わずに、産婦人科や乳腺科のある病院を受診しましょう。

直ぐに病院へ行けない場合は、乳房を冷やすと症状が楽になります。(冷やし過ぎには気をつけましょう)
授乳中でも飲める葛根湯を服用してみても良いでしょう。身体の辛い症状を和らげ乳汁の詰まりが改善するのをサポートしてくれます。
葛根湯は、病院でも乳腺炎の患者に処方される漢方薬なので安心して飲むことが出来ますよ。

うっ滞性乳腺炎の病院での治療は、まずマッサージが主なものとなります。
痛みはありますが、適切なマッサージをする事で詰まっていた母乳が排出され、マッサージだけで大分楽になるはずです。
また抗生物質や場合によって解熱剤が処方されますが、葛根湯以外の飲み薬を服用している最中は、授乳を控えてください。

②急性化膿性乳腺炎

【原因・症状】

急性可能性乳腺炎は、細菌感染により乳房の激しい痛みや腫れが起こり、高熱は血の混じった乳汁や膿の混じった黄緑色の乳汁が出ます。
症状は、うっ滞性乳腺炎よりも症状がキツイ事が多いのが特徴です。
化膿性乳腺炎は、赤ちゃんがおっぱいを吸う事によって乳頭が傷つき、その傷から細菌が入る事が原因で起こります。
また、うっ滞性乳腺炎を放置した事により化膿性乳腺炎へと移行するケースもあります。

【予防・対処方法】

予防方法としては、授乳をする前だけではなく授乳後も乳頭を清潔に保つ事です。洗浄綿でしっかりと乳首を拭きましょう。また授乳の際には、手をしっかり洗ってから行ってください。

化膿性乳腺炎はうっ滞性乳腺炎からの移行が多いので、乳汁を詰まらせないようにする事も予防方法のひとつです。
上記にあげたうっ滞性乳腺炎の予防方法を参考にして下さい。

そして化膿性乳腺炎になってしまった場合は、何よりも病院で治療を受ける事が大切になります。
病院を受診する前は、授乳を控えて安静にしてください。
赤ちゃんと一緒でもいいので、一刻も早く病院で見てもらいましょう。
病院では主に抗生物質や解熱剤、沈痛消炎剤などの薬物を使って治療をします。
膿が出ている場合は、膿みを注射器で吸引したり、場合によっては切開をすることもあります。

食事は乳腺炎に関係するのか

長い間、脂質や脂肪の多い食事が乳汁をドロドロにして乳腺を詰まらせ乳腺炎の原因になると言われていました。
それは、母乳の原料は血液だからです。血液は食べ物で作られていますから、血液から出来ている母乳も食べ物が大きな影響を与えると考えられるのです。

乳腺炎に影響を与えると言われている食事は、以下のようになります。

・油分の多い食事
揚げ物 ファーストフードなど
・乳製品
ヨーグルト アイスクリーム 生クリームなど
・糖分の多い食事
チョコレート スイーツなど
・動物性脂肪

そのため病院や助産院では、こうした食事に注意するように指導されていたりします。

しかし、一方で母乳と食事は関係ないという医師の意見もあります。
その理由は、食べたものは体内で消化分解されるため母乳にはそのまま影響を与える事はないというものです。

このように、食事がどの程度母乳に影響を与え乳腺炎の原因となっているのか、正しい答えは分かりません。
しかし、実際に甘い物を食べた後に乳腺が詰まりがちになったり、脂肪分の多いものを食べて乳腺炎になったという経験がある女性も少なくないのです。
そのため、全く食べ物が乳腺炎に関係ないとは言い切れないかもしれません。
かなり個人差があるため、甘いものや乳製品を食べても乳腺炎にならない人もいます。
そういった人は、無理に食べ物を制限する必要はありません。

ただ母乳のためだけではなく、自分の健康のためにもバランスの良い食事を心掛ける事が一番です。

まとめ

乳腺炎にはうっ滞性乳腺炎と急性化膿性乳腺炎がある事が分かりました。
それぞれ原因は事なりますが、化膿性乳腺炎はうっ滞性乳腺炎から発症するケースも少なくありません。
まずは、乳腺炎にならない様に予防対策を行いましょう。

万が一乳腺炎になってしまったら、自宅で可能な対処法を実践しつつ病院で適切な治療を受けてください。
うっ滞性乳腺炎も化膿性乳腺炎も早めに対処することが肝心です。
たかが乳腺炎と思って放置しておくと、症状は辛くなる一方ですし治療も大変になっていきます。
産婦人科なら赤ちゃんと一緒に受診をしても安心ですから、酷くなる前に見て貰ってください。

食事に関してはあまり神経質になる必要はありませんが、自分の身体と相談をして母乳の出が悪くなるなど変化を感じたら食事を調整してみると良いですね。