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無痛分娩と日本人の根性論

September 16, 2015
約 3 分
無痛分娩と日本人の根性論

欧米先進国では80%の普及率とも言われている無痛分娩ですが、日本での普及率は先進国でありながら3%とまだ低く、十分に普及しているとは言えません。しかし年々増加中で近いうちに普及率は10%に届くとも言われています。

無痛分娩が今まで普及しなかったその背景には「お腹を痛めて産んだからこそかわいい赤ちゃん」「痛みに耐えてこそ母親の自覚が生まれる」「赤ちゃんは頑張るのに自分は痛みから逃げるのか」などという根拠の乏しい根性論や精神論からの無痛分娩に対する偏見があったことも大きな要因でしょう。

年配の方に取り分け多い意見ですが、同じ年代の出産を経験した女性からもズルイと思われてしまったり、夫からも反対されるなど、日本人の自然分娩へのこだわりは中々根強いものがあります。そんな意見を聞いているうちに、無痛分娩する事に後ろめたさや情けなさを感じてしまう妊婦さんも少なくありません。しかし、そんな事を気にする必要は全くありません。

欧米の方は日本人が自然分娩にこだわるのが不思議だそうです。例えるなら、歯医者で麻酔を自分は使わない!と豪語する人に出会った様な感覚でしょう。もしそんな人がいたら、凄いねっとは思うものの、それ以上に変わった人だなーっと思いますよね?価値観はそれぞれなので、絶対無痛分娩がいいとは言いませんが、絶対自然分娩がいいなんてこともないのです。

以前は無痛分娩というと、全身麻酔に近い方法がとられていた時代もありました。その方法でも赤ちゃんに悪影響が強くあった訳ではありませんが、多少麻酔の成分が赤ちゃんに届いてしまう方法だったようです。しかし医学が進歩した現代では、局所麻酔を使用する方法が一般的で赤ちゃんへの影響を心配する必要はほとんどありません。

他にもお母さんのいきむ力が少し弱まるためか分娩時間が長くなるケースや、吸引分娩を行う確率が高まる、分娩後に少々負担がかかる事もあるなどリスクが全くない訳ではありません。

しかしそれよりも、現代では分娩時の痛みを適切に取り除くことは、安全なお産のために重要であるとの考えが広まりつつあります。お母さんがリラックスできていると、赤ちゃんに十分な酸素をおくることができるので、赤ちゃんへの負担が減るなどのメリットがあります。

分娩はそもそも女性にとっては一大事です。リスクのない出産などないでしょう。無痛分娩はそのリスクを緩和させる一要素でもありうる方法で決して危険な方法ではありません。他にも余計な体力を消費せずに済むので、自然分娩に比べて産後の回復が早く疲労も少ないので、赤ちゃんと余裕を持ってしっかり向き合えるなどのメリットもあります。

無痛分娩を選択した人の多くが高い満足度で次回も無痛分娩を希望すると答えています。今後、日本でも無痛分娩の普及が進んで行くことでしょう。

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