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アレルギー予防に赤ちゃんを牧場へ?

September 17, 2015
約 3 分
アレルギー予防に赤ちゃんを牧場へ?

アレルギー患者数は年々増加していて、厚生労働省の調査では国民の3人に1人が何らかのアレルギーを持っているそうです。赤ちゃんを牧場に連れて行くとアレルギーになりにくくなる、という説を聞いたことはありませんか?今回はこの説を検証してみたいと思います。

アレルギーは免疫反応のエラー

本来、体に有害な物が入ってきた時に反応するはずの免疫が、体に害を与えない物に対して間違って過剰に反応してしまう、免疫反応のエラーがアレルギーです。

アレルギー体質とは

IgE抗体を多く作り出す体質の事です。
人類は進化の過程で何種類かの免疫を得てきました。その一つに体が吸血ダニや寄生虫の危険に晒された時に反応し撃退してくれる「IgE抗体」という免疫があります。近年のアレルギーで問題視されているのがこの「IgE抗体」です。

なぜ「IgE抗体」が多くなる?

細菌などに触れ合う機会が少なくなった現代社会が免疫バランスを偏らせている。
人がアレルギーを発症するかどうかは遺伝的な物に加え、乳幼児期の生活環境に大きく左右されることが近年分かってきたようです。人間は生まれたときに働きの決まっていない免疫細胞を一定数持っていて、その細胞は乳幼児期の環境でどの様な免疫細胞になるかの役割分担がされます。現代の都市に細菌は少なく、花粉やダニに触れ合う機会が多い環境になっていて、それらの物質は吸血ダニや寄生虫が持つ物質に近いので、免疫細胞は吸血ダニや寄生虫が多い環境にいると勘違いし「IgE抗体」を作りだす攻撃的な細胞バランスに偏ってしまうようです。

アレルギー体質にならない為には

乳幼児期に花粉やダニ以外の免疫が働くべき物質と触れ合うと免疫バランスが崩れにくいそうです。
ココで出てくるのが「赤ちゃんを牧場に連れて行くとアレルギーになりにくくなる」という説です。牧場には牛などの家畜がいます。その家畜の糞こそがアレルギー予防に効果的だというのです。家畜の糞などに多く含まれるエンドトキシンという成分が家畜小屋や牧場の空気中に漂っていて、エンドトキシンを自然に吸い込むことによって「IgE抗体」を作り出す免疫細胞とせめぎ合う、他の免疫細胞が活性化され、免疫が「IgE抗体」生成に偏らなくなると言われているそうです。そして、その時期は生まれたばかりの未熟な免疫細胞が役割分担を決める1歳頃より前が良いそうです。

未だに解明されないアレルギー

アレルギーにはまだ不明点が多く、世界中の科学者が原因と解決策を日々探っています。
確かに家畜と日常に触れ合う機会が多い遊牧民や酪農家の人にアレルギー体質の人が少ないことや、先進国に住む家畜と触れ合う機会が少ない都会の人にアレルギー体質が多い事などを考えると、家畜とアレルギーに何らかの関係がある様な気がします。しかしこの説に異論を唱える科学者もいます。そしてあまりにも強すぎる濃度のエンドトキシンを浴びる事は赤ちゃんにとって危険にもなりうる様です。
アレルギーにはまだまだ不明な点が多く日進月歩で日々新しい発見が続いていて、科学者によっても見解は様々です。まだ確立していない分野だけに、このような説もある程度にとらえておくのが良いのかもしれません。

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